独立行政法人国立病院機構 東徳島医療センター 木村 秀 院長

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理念を"飾るもの"から"目指すもの"に

【きむら・すぐる】 1978 徳島大学医学部卒業 同第2外科入局 1986 同助手 1990 同講師 1991 小松島赤十字病院(現:徳島赤十字病院)外科副部長 1992 同第3外科部長 2000 同第2外科部長 2003 同第1外科部長 2016 独立行政法人国立病院機構東徳島医療センター院長

 2022年をめどに、国立病院機構東徳島医療センターは同徳島病院と機能を統合する。「徳島病院の西野洋院長とは旧知の仲。しっかりと議論を重ねて計画を形にしたい」と木村秀院長。温かみあふれる雰囲気で患者を迎え、医療者が魅力を感じる病院へ―。生まれ変わるための準備が進む。

―統合計画について教えてください。

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 徳島病院が有している筋ジストロフィーを含む神経・筋難病の専門的医療などの機能を、当院の地に移します。2病院の強みを集約することは診療機能を高め、人材獲得のチャンスになると考えています。

 すでに、二つの病院の間で人的交流も始まっています。9月、一部の外来で相互診療をスタート。各診療科やその他の部門など段階的に交流の範囲を拡大し、職員の目線を合わせていきたいと思います。

 すべてがトップダウンでは、なかなか「自分ごと」として捉えてもらうのは難しいでしょう。多職種によるワーキンググループをつくり、それぞれの立場でスムーズな統合のためにできることを考えてもらいたいと思います。

 今年4月、徳島病院の院長に就任した西野洋先生は徳島大学医学部の同級生です。より良い統合計画になるよう、活発に意見を出し合っています。円滑な世代交代を実現するためにも、しっかりと土台を固めねばなりません。

―院長就任後の2年半で力を入れてきたことは。

 私が院長に就任した2016年当時、東徳島医療センターには、やや閉塞感が漂っていたと思います。

 というのも、医師不足に伴う負担増によって退職者が相次ぎ患者数が減少。また、国立病院機構には基礎年金の国庫負担金(2分の1相当)を病院の収益で賄わなければならない「公経済負担」が課せられていることもあって、経営的に苦しい状況に立たされていたのです。

 当院には政策医療の重症心身障害児(者)医療などを維持していく責務があるため、専門外の医師たちが交代でカバーしたり、地域の医療機関に協力を仰いだりしていました。

 そうした中、副院長の井内新医師に「もっと夢のある取り組みを始めよう」と呼びかけてもらい、院内にさまざまな職種で構成した「未来を考える会」を発足したのです。

 会が取り組んだのは「病院理念」をあらためて定めることでした。理念がなくても業務に影響はない。そんな意見もあるのかもしれませんが、私は理念とは「それに向かって行動できる言葉」であり、その存在が前向きな気持ちを引き出すのではないかと考えました。

 理念は飾りではなく、分かりやすく、浸透するフレーズでなければならないと思います。

 9割を超える職員の参加による投票で、まずは理念のベースとなるキャッチフレーズ「やさしい笑顔とよりそう医療」を決定。

 その結果を踏まえて「やさしい笑顔で患者さんに心のかよった医療を行います」「地域のみなさんに愛され信頼されるようともに歩み寄り添う医療を提供します」という理念を作り上げました。少しずつ「飾るもの」から「目指すもの」になりつつあるのではないかと思います。

―今後はどのような病院を目指しますか。

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 2017年5月に運用をスタートした60床の地域包括ケア病棟は現在、順調に稼働しています。医師、看護師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカーのチームが早期の在宅復帰に向けて、さらなる連携強化に努めています。

 病院全体の病床稼働率もここ1年ほどで1割程度伸ばすことができました。また、長らく計画してきた電子カルテの導入がもうすぐ実現できそうです。患者さんにも医療者にも「あそこに行きたい」と思ってもらえる病院を目指します。

独立行政法人 国立病院機構東徳島医療センター
徳島県板野郡板野町大寺大向北1-1
TEL:088-672-1171(代表)
http://www.etokushima-mc.jp/


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