医療法人社団松友会 松本外科病院 松本 良信 理事長・院長

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ニーズに合わせ設備を一新  救急医療にベストを尽くす

【まつもと・よしのぶ】 1972 日本医科大学卒業 山口大学医学部附属病院医員 1976 国立下関病院医員 1999 松本外科病院院長 2006 防府医師会長 2011 医療法人社団松友会理事長

 開院65年目となる松本外科病院。地元の住民や開業医から厚い信頼を寄せられ、救急外来に搬送されてくる患者数は地域でもトップクラスだ。そんな松本外科病院の松本良信理事長・院長に、地域で愛される理由や今後の目標について聞いた。

―なぜ整形外科医を目指されたのですか。

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 もともと松本外科病院は父が開いた病院で、当時から外科的治療や救急医療が専門でした。休日も正月も、ためらわずに急患のために働く父の姿を見ていたことは、医師を目指す大きなきっかけとなりました。

 少年時代の1955年から1964年ごろ、日本は交通事故による死者数が急激に増えた「交通戦争」の真っただ中で、当院にも多くの重症の患者さんが運ばれてきました。事故による骨折や後遺症で悩む方のために最善の医療を提供したいという思いも、整形外科医を志した動機といえます。

―松本外科病院が地域で担う役割とは。

 開院当初から、「困ったときに頼りになる病院」となることを目指してきました。救急・災害医療に対応する2次医療機関として、交通事故や労災事故の患者さんの治療に当たってきました。

 年間700人以上の方が救急外来に運ばれてきています。外来患者の3〜4割は、開業医や他の病院からの紹介です。最も多い症状は骨折で、大腿骨や脊椎の骨折など重症患者にも対応。高齢者の割合が高いですね。

 院内には骨折した患者さんのためにリハビリ室を設けていて、理学療法士3人、作業療法士1人、介護福祉士2人など7人でリハビリをサポートします。

 骨折は全身管理が必要です。そこで私は、麻酔科標榜医の資格も取得しました。事故で意識がない人に対して、局所麻酔下での気管切開や挿管もしますし、麻酔の知識を生かしてペインクリニックの役割も担っています。

 ペインクリニックとしては、椎間板ヘルニアなど腰、関節の痛みがとれないという方のために、年間1000例ほど頸部・腰部硬膜外ブロックを施しています。痛みの緩和も患者さんにとっては急を要することです。これもとらえようによっては、救急医療と言えるかもしれませんね。2016年には「山口県救急医療功労者知事表彰」を受けました。

 10年ほど前から、院内の改装や設備の刷新を進めています。2009年に手術室を無菌手術室クラス1000のクリーンルームに全面改装。2016年にはMRIとCTの装置を更新しました。今年3月には、耐震化工事が完了しています。

 社会のニーズを把握し、それに合わせた設備を整えていくのは当然のことです。そうすることで、患者さんの治療にベストを尽くすことができると考えています。

―これからの目標は。

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 第一に、これからも長く地域医療に携わること。当院には、軽いねんざから骨折まで、年間約4000人の患者さんがお見えになります。肺炎を併発している方も多いので、内科医との連携も取りつつ、患者さんを支えていきたいと思います。

 もう一つの目標は、後進の育成です。当院は24時間365日の急患受け入れ体制を整えています。救急の現場はおよそ20人の非常勤医で支え、中には大学病院や他の民間病院からアルバイトで来ている医師もいます。

 医師の世界は専門分化が進んでいます。しかし、医療スキルを高めるには、自分の専門以外のどんな状態の患者さんにも対応できる幅広い知識と経験をベースに持っていることが望ましい。そういった思いがある人が、あらゆる患者さんが運び込まれる当救急外来の当直を務めてくれているのでしょう。

 いつ、どのような状態の患者さんが来るか分からない救急の対応は、医師としての大きな経験になります。私としても、若い医師に自分がこれまで得てきたことを伝えていきたいですね。それが、今後の病院と、自らの役割だと思っています。

医療法人社団松友会松本外科病院
山口県防府市天神2-1-44
TEL:0835-22-1409(代表)
http://www.ymg.urban.ne.jp/ home/nbmatmto/


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