千葉徳洲会病院 加納 宣康 院長

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"もう1本の柱"がしっかりと育ってきた

【かのう・のぶやす】 1976 岐阜大学医学部卒業 同附属病院医員 1987 社会医療法人蘇西厚生会松波総合病院外科統括部長 1993 印マハトマ・ガンジー・メモリアル医科大学名誉客員教授 2014 医療法人鉄蕉会亀田総合病院副院長 2016 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院院長

 日本人として初めて米国外科学会の招待研究者に選出されるなど、まさに「切り拓(ひら)いてきた人」という表現がふさわしい。加納宣康 院長が千葉徳洲会病院のトップに就いたのは2016年。「患者だった自分」の体験を原点に病院づくり、人づくりに取り組む。

―子どものころは病気がちだったそうですね。

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 腹痛や発熱は日常茶飯事でした。あるとき、毎日のように激しい頭痛に悩まされるようになり、母親が異変に気づきました。診察してもらったところ、診断は脳膜炎。受診がもう少し遅ければ命を落としていたかもしれませんね。

 それでも中学、高校時代は、好きだった野球や陸上競技に本気で打ち込みました。しかし体はやはり病弱なまま。扁桃炎、副鼻腔炎、ネフローゼなど、さまざまな疾患、手術を経験しました。後年になり「私の既往歴」と題した文章としてまとめたほどです。

 病院通いが常となっていた中で、私はふと思い至ったのです。自分と同じように苦しんでいる人がたくさんいる。「自分が医者になって助けるという道があるのではないか」と。

 病気で苦しんできた数々の経験は、患者さんの気持ちや立場を理解する上で役立っていると思います。気持ちが入り込みすぎて、冷静さを失わないよう、常に自分を振り返ることも心がけました。

―千葉徳洲会病院の院長をどのような思いで務めているのでしょうか。

 これまで公立病院の立て直しなどを任されてきた経験がありますから、当院に来ることになったのも、いわば再建を期待されてのことです。

 というのも、私が院長に就任した2016年当時の千葉徳洲会病院は、391床の規模に対して常勤医師が28人、病床稼働率はおよそ70%。少々苦しい状況に置かれていました。

 徳洲会グループの病院が強みとするのは救急医療です。当院でも柱としてきました。私がもう1本の柱にしたいと考えたのは、がん医療です。

 当院は2014年の新病院オープン前後の時期にダビンチ、3.0テスラМRI、PET-CT、ノバリスなど、高度な医療機器をそろえました。

 しかし、設備面は整っていたものの、医師や看護師が不足していたために十分に生かしきれていなかった。ですからこの2年ほどは、医師や看護師の確保を第一に考えた取り組みを進めました。現在、外科医は3人から8人に増え、専任の放射線治療専門医も勤務するようになりました。

 18床を備えた外来化学療法室には、がん化学療法看護認定看護師もいます。また、緩和ケア病棟を担当しているのは、外科出身の医師。術後の対応も実にスムーズです。

  現在、当院の常勤医師は55人になり、病床稼働率についても80%ほどに上昇しました。「がんをトータルで診ることができる病院」として、開業医の先生からの信頼も着実に高まっている。そんな手応えを感じ始めています。

―今、院長が目を向けていることは。

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 医師は「命を救う」役割を担っているからには、ときには自分を顧みずに努力することも必要だー。ずいぶん無理をして働いたことも多かったと思います。私たちは、そんな時代を過ごしてきました。

 近年、医師の働き方が大きく見直されています。大切なことだと理解できる一方で、何かを制限することが、成長の機会を奪ってしまうことになってはいけない。そう強く願います。

 当院に来る前に約20年いた亀田総合病院(千葉県鴨川市)では、後進の育成に力を注ぎ「医師が集まる病院」を実現することができました。

 それでも今なお、一人前の医師を育てるにはどうしたらいいのかと迷うことがあります。新しい時代の育成や働き方を見つけていきたいと思います。

医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院
千葉県船橋市高根台2-11-1
TEL:047-466-7111(代表)
http://www.chibatoku.or.jp/


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