日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院 小林 滋 病院長

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お節介な人たちが集まる病院にしたい

【こばやし・しげる】 1980 順天堂大学医学部卒業 同附属順天堂医院 1988 米メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター 公立葛南病院 1990 順天堂大学医学部外科学教室(外科学第1)助手 1995 同臨床講師 2002 日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院外科部長 2007 同副院長 2016 同病院長

 東京臨海病院の歴史は浅い。理想とするチーム医療の確立は道半ばだ。「病院づくりというのは難しいものですね」と穏やかな口調で語る小林滋病院長。2002年の開設時に外科部長として就任後、組織の成長に尽力してきた。病院を成熟期へと移行させていく中で、変えるべきこと、守っていくべきことは。

―近年の取り組みは。

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 今、最も力を入れているのは「各職種の独立と機能分化」です。開院当初から目指してきたチーム医療は少しずつ形になってきました。あらゆる部署、立場の人が対等にディスカッションできる。そんな真のチーム医療の確立に向けて、さらなる意識の変革や体制整備を進めています。

 南北に細長く面積が広い江戸川区において、400床を超える大病院は南に当院、北に江戸川病院の2カ所のみ。小児科、産婦人科を有しており、急性期、高度急性期医療を担える総合的な医療機関としては当院が唯一です。

 私が病院長に就任した2016年以降、意識してきたことの一つは救急の応需率です。ここ2年間で60%台から85%を超えるまで引き上げることができました。東京都の平均が73%(2016年)ですから、非常に高い数字です。

 看護師と医師が相談して救急隊の受け入れ要請に対応していましたが、基本的には看護師の判断に一任することにしました。その間、医師はできるだけ体を休めておく。機能分化を明確にして負担の軽減を図りました。応需率の向上は、仕組みを大きく変えた意味を職員がよく理解し、頑張ってくれた結果です。

―多岐にわたる役割が求められています。

 災害、感染症の発生時には地域の拠点となって動きます。また当院は肺、胃、大腸、乳、前立腺がんの東京都がん診療連携協力病院に指定されています。対応できるがんの領域を広げ、もう一段階レベルアップしたいと思います。

 2020年東京オリンピックではカヌー・スラローム会場がすぐ近くということもあって、外国人患者の増加も想定されます。6月にJMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)の認証を取得したほか、地域のボランティアの協力を得て、院内向けの英会話教室を始める予定です。

 地域医療構想において医療機関の機能分化が推進されている中で、400床の当院がどうやってこれだけの幅広い機能を提供していくか。これから、私たちがどんな病院を目指すのかをますます問われることになる。

 江戸川区には多数の中小規模の病院が集中しています。多くは回復期、慢性期医療を担っており、何かあったら、当院がしっかりと引き受ける。

 充実した機器をそろえ、複数の大学による人的なバックアップを受けている当院には、急性期、高度急性期医療を守っていく責務があります。その中でより高度な医療を目指していきたいと思っています。

 ただ、私はとても欲張りな性格なので(笑)、地域の人にありとあらゆる医療を提供したい。どんなときにも頼ってもらえる病院でありたいというのが理想です。今は、地域にしっかりと根差すことを第一に据えています。

―病院長が目指す「いい病院にしたい」という言葉に込めた思いは。

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 例えば研修医の面接で重視しているのは性格が良いこと、和を保てること。そんな人たちが多く集まる病院にしたいと思います。

 人を慈しみ、愛おしいと思う気持ちは、医療者なら誰もがもっている思いでしょう。忙しくとも常に忘れないでいてほしい。それと「お節介」であることも大切な要素です。「あなた顔色悪いね、どうしたの?」。近所にいる世話好きの人のように、周囲の人に興味をもつ。医療者の原点ではないかと思っています。

日本私立学校振興・共済事業団東京臨海病院
東京都江戸川区臨海町1-4-2
TEL:03-5605-8811(代表)
http://www.tokyorinkai.jp/


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