医療法人社団鶴友会 鶴田病院 鶴田 豊 院長

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早期発見から看取りまでより良く過ごすサポートを

【つるた・ゆたか】 2001 久留米大学医学部卒業 熊本大学医学部附属病院第一外科入局 2006 熊本中央病院外科 2008 熊本大学医学部附属病院消化器外科 2010 医療法人社団鶴友会鶴田病院診療部長・外科部長 2014 同院長

 105床の鶴田病院は、症状緩和や機能維持、QOL維持を特に強みとする「がん診療」ができる病院だ。急性期後のがん患者とどう向き合い、どんな選択肢を用意しているだろうか。

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―がん治療の特徴は。

 「トータルケア」をモットーにしています。定期健診や人間ドックでの早期発見から、在宅での看取(みと)りまで、がんのすべてのステージへの対応が可能です。

 どんなに副作用が強くても完治を目指すのか、それとも日常生活を優先し、病気と付き合って生きていくのかなど、それぞれの希望に合わせたプランを用意できるのが、当院の特徴です。

 5年前に病院を改装した際、外来化学療法室と補助療法である温熱治療(ハイパーサーミア)ができる温熱療法室をつくりました。がん患者さんに入院治療だけでなく、仕事や普段の生活を続けながら治療する選択肢を提供できていると思います。

 基幹病院との連携も強く、熊本大学医学部附属病院、熊本赤十字病院での手術を終えた患者さんも数多く紹介されてきます。中でも治療が難しい食道がん、膵臓がんの方の受け入れが多いですね。この二つの疾患は当院のがんの患者さんの4割を占めています。難治性の患者さんがより良く暮らしていくための治療とケアに心をくだいています。

―緩和ケアとがんリハビリについて教えてください。

 緩和ケアでは、難治性がんによる腹水のろ過濃縮再静注法「KM―CART」に特に力を入れています。がんで腹水が溜まるとお腹が張り、食欲低下やだるさにつながります。そこで腹水を抜くわけですが、腹水には人体に必要なアルブミン・グロブリンなどのタンパク質が含まれるので、ただ抜くだけでは体内のアルブミンなどが失われてしまう。そこで、CARTは抜いた腹水をろ過してがん細胞などを除去。必要なタンパク質などを含んだ腹水を静脈に戻します。

 食事を取れなかった方が、この治療によって完食できるようになったり、体力の回復によって治療が可能になったり。さまざまなメリットがあります。私は九州CART研究会の世話人でもあるので、九州の病院にこのCARTを広めていきたいと考えています。定例会を開催して、将来的には実地研修ができるようにしたいとも思います。

 リハビリも、がんのステージに合わせて予防、回復、維持、緩和の4分類で提供しています。治すことや、もとの生活に戻ることばかりが目的ではありません。それぞれの体の状態に合わせてリハビリを進めます。

 化学療法が治療の中心になると、食欲が低下してしまう方も多くいます。運動によって食欲が出ることもあり、ADLを保つことにもつながっています。

―今後の展望は。

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 患者さんのあらゆる苦しみを取り除く病院でありたいですね。患者さんの悩みを解消するため、腫瘍精神科を2016年10月に開設しました。たとえ早期であっても、がんと宣告された患者さんのストレスは計り知れません。精神的なサポートを早い段階で始める必要があります。

 患者さんの中には、なかなか弱音を吐けない方もいらっしゃいます。そういった方を救いたい。今年10月からは「がんサポートチーム」を導入する予定です。

 緩和ケア認定看護師が中心となって担当医、臨床心理士、精神科医、薬剤師、栄養士、理学療法士が意見を出し合って治療計画を立てていきます。

 また、来年春には口腔外科を開設します。口腔外科は大学病院に集中しがちですが、化学療法の期間や終末期を担当することが多い病院だからこそ、口腔外科を設置したい。口内のケアだけでなく、口腔がんの治療までカバーできるようにしていきたいと思っています。

 私自身は、このまま現場に立ち続ける院長でありたいと思います。患者さんが本当に求めている治療は何なのかを知りたい。そのためにも、患者さんと職員に近い位置で共に考えたいのです。

医療法人社団鶴友会 鶴田病院
熊本市東区保田窪本町10-112
TEL:096-382-0500(代表)
http://kakuyuukai.or.jp/tsuruta/


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