佐賀大学医学部 原 英夫 医学部長・内科学講座神経内科教授

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プロフェッショナリズムを真に理解できる医療人に

【はら・ひでお】 1983 九州大学医学部卒業 同神経内科入局 1987 カナダトロント大学オンタリオ癌研究所留学 1992 九州大学医学部神経内科 1999 国立精神・神経センター 2004 国立長寿医療研究センター 2007 藤田保健衛生大学医学部神経内科准教授 2009 佐賀大学医学部内科学講座神経内科准教授 2011 同教授 2015 同医学部長

 今年、佐賀大学医学部は開講40周年を迎えた。最先端の教育方略を取り込み先進的な研究を展開。医師国家試験合格率もトップクラスを維持する。力を注ぐのはプロフェッショナリズムを持った「良き医療人」の育成だ。

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―開講40周年までの沿革と医学部の基本理念は。

 佐賀大学医学部は、1976年10月1日に佐賀医科大学として開学。1978年4月に医学部医学科1期生を迎えて開講しました。

 1981年に附属病院を開設。2003年10月に佐賀大学との統合によって佐賀大学医学部となり、国立大学法人法の施行により2004年4月、国立大学法人佐賀大学医学部に生まれ変わりました。

 今年は医学部開講40周年を迎える節目の年です。これまでに3231人の医学士と1413人の看護学士を輩出してきました。6月、佐賀市内のホテルで開催した40周年記念式典には、数多くの卒業生の方々にご出席いただきました。

 佐賀大学医学部の理念は「教育・研究・診療」を一体として推進することです。

 教育課程の特徴としては問題発見・解決能力を高める「PBL(Problem-basedLearning:問題基盤型学習)」をはじめ「TBL(Team-based Learning:チーム基盤型教育)」や「CBL(CasebasedLecture:症例基盤型講義)」といった最先端の教育方略を組み合わせることで、早くから臨床能力を高める教育方針を打ち出しています。

 また、各学年の学生5〜6人に対してチューター1人がサポート。学修状況や生活態度に対してきめ細かく指導しています。

 こうした取り組みによって、ここ数年は医師国家試験でも安定して全国平均を上回る合格率(2017年度実績95.5%、全国平均88.7%)を維持しています。

―佐賀大学医学部の特色と今後の展望は。

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 大学院教育においては来年度から、かなりドラスティックな変革を進めていこうと考えています。

 目玉の一つとして、修士課程で医学、看護学、工学、農学を融合したコースの新設を準備しているところです。例えば理工学部のIT技術を用いて、新しい医療機器の開発や、農学部が育てている農作物から新しい医薬品、健康食品を計画します。

 各分野を統合した幅広い視点と柔軟な発想を持った研究者や専門職を養成することを目的としています。

 研究分野では、当学の臓器再生医学分野での研究が非常に高く評価され、2017年は産学官連携功労者表彰「日本学術会議会長賞」と、大学発ベンチャー表彰「科学技術振興機構理事長賞」を受賞しました。

 整形外科学講座と京セラが共同開発した抗菌型人工股関節が「ものづくり日本大賞(製品・技術開発部門)」特別賞を受賞するなど、産学連携の分野でも大きな成果を上げています。

 「患者、医療人に選ばれる病院を目指して」という理念のもとに高度な医療技術を導入。佐賀県の中核的医療機関として医療行政をはじめ、県内の各医療機関や医師会と交流を深めながら地域医療への貢献に努めています。

 附属病院救命救急センター屋上にはドクターヘリが常時駐機しており、県内各地からの救急搬送、医師の派遣などを365日体制で行っています。佐賀空港を拠点とする民間捜索救助チーム「空飛ぶ医師団」とも連携。災害発生時にも積極的に活動しています。

 今年は明治維新から150年にあたります。あまり知られていませんが、実は幕末から明治にかけて、佐賀県は日本赤十字社の創始者である佐野常民、近代医学の祖といわれる伊東玄朴、ドイツ医学を導入した相良知安など、医療分野における偉大な先人を輩出しています。

 こうした歴史的、文化的な背景も踏まえて、真のプロフェッショナリズムを理解した「良き医療人」を育成したいと考えています。

佐賀大学医学部
佐賀市鍋島5-1-1
TEL:0952-31-6511(代表)
http://www.med.saga-u.ac.jp/


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