社会医療法人愛仁会 尼崎だいもつ病院 松森 良信 院長

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地域の声に応えるために

【まつもり・よしのぶ】 1981 兵庫医科大学医学部卒業 2007 社会医療法人愛仁会高槻病院副院長 2011 社会医療法人愛仁会リハビリテーション病院部長 2016 社会医療法人愛仁会尼崎だいもつ病院院長

 急性期病院の後方支援機能を担う、尼崎だいもつ病院。開院から2年が経った今、松森良信院長は地域医療に何を思い、病院の在り方をどう考えているのか。

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―開院までの経緯と地域の現状を。

 尼崎市にあった県立尼崎病院と県立塚口病院が統合し、2015年7月に兵庫県立尼崎総合医療センターが開院。ER型救急医療を担う同センターの入退院促進を図るため、兵庫県は後方支援病院を公募しました。その結果、当法人が採用され、2016年4月、県立尼崎病院跡地に当院を開設しました。

 尼崎市周辺には、500床以上の高度急性期病院が三つあるほか、一般・療養型病院は100床未満も含めると当院以外に18あります。地域医療構想における高度急性期病床・急性期病床はともに充足している一方、急性期病院の受け皿となるべき回復期病床は尼崎市、西宮市、芦屋市から成る「阪神南医療圏」においては、2000床余り不足しています。この現状を受け、各病院で急性期機能の縮小と、地域包括ケア病床を新設または増床する動きが進んでいます。

 尼崎総合医療センター開院を機に、この地域の2次救急病院では患者数の減少が懸念されました。しかし実際は、一時的に患者が減少した病院はあったものの、これまで市外に流出していた患者が市内に流入するようになり、急性期病院と地域包括ケア病床がある病院の双方で新規患者の受け入れが進み、地域全体で病床稼働率が上昇するなど、良い流れができています。

―貴院が担う役割とは。

 当院の役割は、急性期病院の後方支援病院として、急性期を脱した患者を受け入れ、リハビリテーションを中心とする医療を提供し、回復期医療機能を果たすこと。もう一つは、地域包括ケアの拠点となり、入院から訪問診療、訪問看護、通所リハビリ、在宅サービスなど必要なケアをシームレスに提供していくことです。

 院内の「地域包括ケア推進センター」が中心となり、急性期病院や開業医、介護・福祉施設を橋渡しするハブ的役割も担っています。阪神医療福祉情報ネットワークシステム「むこねっと」を活用し、同意がある患者の医療情報を、加盟医療機関で相互に共有することで、多施設との連携に生かしています。

 2017年に開設した「介護老人保健施設だいもつ」と「サービス付き高齢者向け住宅レジリエンスだいもつ」は、どちらもほぼ満室で稼働しています。

―開院して2年。状況は。

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 転院が決まれば入院元の病院まで説明に行き、転院時は当院まで送迎するサービスは「安心できる」と患者さんに喜ばれており、病床稼働率は常にほぼ100%を維持しています。

 先進的な医療をどこまで高齢患者に適用するかは医療全体の課題。社会復帰に対して患者が持つ希望とイメージ、家族の介護力を把握し、応えていくことが重要だと思うのです。

 65歳以上の10%以上が抱える心不全は予後が悪く、日本心不全学会では緩和ケアと看取(みと)りも提言されています。心不全患者が元気でいられる期間を延ばそうと、現在、心臓リハビリ開始に向けた準備を進めています。

 地域の需要も多く、力を入れているのが訪問診療・訪問看護。29床ある障害者病棟ではレスパイト入院を積極的に受け入れ、神経難病患者の在宅復帰を推進しています。また、看取りは昨年度、在宅が院内の数を上回りました。

 開院して3年目。院内の整備もひと段落し、ようやくスタートラインに立った印象です。貸し出し可能な書籍と、くつろげる喫茶スペースを設けたエントランスロビー、通称「ほんまる」で月に1度開催する、専門職による市民講座「ほんまる生き活きセミナー」も盛況で、毎回50人ほどが集まります。こういった地域開放型の新たな取り組みにも着手していきたいと考えています。

社会医療法人愛仁会 尼崎だいもつ病院
兵庫県尼崎市東大物町1-1-1
TEL:06-6482-0001(代表)
http://amagasakidaimotsu.aijinkai.or.jp/


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