高知大学医学部耳鼻咽喉科学教室 兵頭 政光 教授

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地域に届けたい 「手術のできる耳鼻咽喉科医」

【ひょうどう・まさみつ】 愛媛県立松山東高校卒業 1983 愛媛大学医学部卒業 同耳鼻咽喉科学教室入局 1995 スウェーデン・カロリンスカ研究所ストックホルム南病院留学 1998 愛媛大学医学部耳鼻咽喉科講師 2000 同助教授 2008 高知大学医学部耳鼻咽喉科学教室教授 2016 同附属病院副病院長

 疾患の種類が多く発生頻度も高いという耳鼻咽喉科。患者層も幼小児から高齢者までと、あらゆる年代が診療に訪れる。そんな耳鼻咽喉科で、今後求められる医療とは―。

―現在高知県での耳鼻咽喉科医の現状はどのようなものでしょうか。

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 高知県全体の人口に対する耳鼻咽喉科医の数自体は、少なくはないと思っています。しかし、開業医の数が多く、相対的に勤務医の数が少ないという傾向がみられます。

 開業医にしても、その多くは高知市や南国市などの中心部に集中しており、県東部の室戸や西部の四万十、中村の方には医療が十分に行き届いていないというのが現状です。専門的な治療や手術が必要な場合に、そういった地域の方にどう耳鼻咽喉科の医療を提供していくか、という点に頭を悩ませています。

―現状を改善していくための取り組みは。

 対策としてはやはり、スキルのある耳鼻咽喉科医を育て、中心部以外の地域にも医師を配置していきたいと考えています。

 ただ、耳鼻咽喉科は、内科や外科などに比べるとマイナーな科になりますので、医師の確保は容易ではありません。そこで数年前から日本耳鼻咽喉科学会では、耳鼻咽喉科の魅力を知ってもらおうとパンフレットを作成し、学生や研修医にアピールしています。

 耳鼻咽喉科というのは、耳科領域、鼻科領域、咽頭領域、喉頭領域、また頭頸部腫瘍領域など、非常に分野が広い診療科です。基本的に外科系ではありますが、実は内科的な側面もあり、そこがおもしろいところでもあります。今はそういった学会の取り組みもあり、少しずつ興味を持ってくれる方も増えているように思います。

 高知大学の課題としては、学生や研修医にいかに大学に残ってもらうか、という点もあります。大学以外で研修をスタートされる方も多く、要因の一つとして、県内の救急の症例数が多い病院などに研修医が流れていることなどが考えられています。大学としてはその対策をしていかなくてはいけません。

 また、県外へ出てしまう方も多く、一度出て行ってしまうと、多くの場合なかなか帰ってきません。これは県民性もあるのでしょうか。高知の方は、外向きの意識が強いように思います。古くは坂本龍馬や中岡慎太郎、岩崎弥太郎などもそうだったように、高知に残るよりも、外へ出て活躍したいと考える方が多いように感じますね。

 私が高知大学医学部耳鼻咽喉科学教室に赴任したのは10年ほど前になります。それ以前から、入局者が少なく、若い方があまりいないという状況にありました。現在も入局者が多いとは言えませんが、それでも少しずつ活気のある若手医師が入ってきてくれていますので、なんとかその状態を続けていきたいと思っています。

―新専門医制度を通して育成したい耳鼻咽喉科医像は。

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 今回、新専門医制度による高知大学耳鼻咽喉科の研修プログラムでは、愛媛大学と連携をとり、目的に合わせてお互いの大学で研修ができるようになっています。

 愛媛大学には耳科領域の専門の先生がおられますし、私は音声、嚥下(えんげ)といった喉の領域が専門ですので、お互いの足りない領域をそれぞれ補う研修が実施できるというのが大きな特徴です。

 このプログラムを通して育てたいのは、「手術のできる耳鼻咽喉科医」です。耳鼻咽喉科は外科系ということもあり、研修プログラムの中にも手術経験の要件がいくつかあります。そのためにできるだけ早いうちから手術にも取り組んでもらえる環境を与えていきたいと思っています。

 主治医としても術者としても、患者さんから信頼していただけるような医師を育成していきたい、というのが私の思いです。

高知大学医学部耳鼻咽喉科学教室
高知県南国市岡豊町小蓮185-1
TEL:088-866-5811(代表)
http://www.kochi-ms.ac.jp/~ fm_otrhn/


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