市立福知山市民病院 香川 惠造 院長

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職員の自発性を引き出し地域医療に変革を

【かがわ・けいぞう】 香川県大手前高校卒業 1973 京都府立医科大学医学部卒業 1982 同第三内科助手 1989 同講師 1990 国立福知山病院(現:市立福知山市民病院)副院長 1993 市立福知山市民病院副院長 2005 同院長 2016 京都府立医科大学特任教授

 「教育力のない地域や病院に未来はない」と語る香川惠造院長。仕事と職場に誇りを持って働くことで見いだしたマグネットホスピタル作りとは。

◎職員の自発性を引き出し働きやすい病院を作る

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 当院は、隣接する兵庫県とは車で約15分の位置にあり、入院患者の約13%は兵庫県の患者が占めています。医療人口は約10万人と想定されています。

 2006年に新病院が開院する際、ハード・ソフトの両面で100%の力を発揮できるようにと、開院の3年前に準備を始めました。特に注力したのが「医療チームの活性化」。年に一度「院内研修研究発表会」を開き、各チームがそれぞれの領域から症例や独自の取り組みについて発表。優勝したチームには、書籍の購入、学会出張費など医療チームに関することであれば自由に使うことができる数十万円の予算執行権が贈られます。職員が自発的に作り始めた医療チームは転倒防止、呼吸サポート、院内コンサートなど20を超え、内容も多岐にわたります。昨年度更新した病院機能評価では職員が自発的に取り組む点を高く評価してもらえて、非常にうれしかったです。

 2011年には第13回日本医療マネジメント学会学術総会を主催したことで、職員の医療の質への関心が高まり、地域における当院の使命を共有できたことも、躍進につながっていると思います。

 2013年に福知山花火大会露店爆発事故が起きた際は、トリアージを含めた初期対応、他地域との連携、迅速な患者の分散搬送など、当院の対応が高く評価されました。

 このように職員のパフォーマンスが格段に向上した結果、新病院を開院した2006年を境に手術、分娩、人間ドック、内視鏡の件数が右肩上がりに上昇し、外来・入院患者数も増加。2006年に50.8億円だった医業収益は10年間で106.5億円まで増え、2016年には自治体立優良病院表彰を受賞。また総務省の公立病院経営改革事例集にも取り上げられました。

 2012年には京都府で初めて地域救命救急センターの指定を受け、京都府北部地域の3次救急機能を担っています。

◎福知山踊りで認知症予防

 福知山市に400年以上前から伝わる「福知山踊り」は、手の所作が61通りもあり、難度が高く、認知症に効果があるのではないかと言われていました。そこで福知山市に住む70歳以上の方を対象に、2016年10月から1年間、週に一度福知山踊りを踊り、認知機能を測る臨床研究を行いました。その結果、踊った群は踊らなかった群よりも認知機能に大きな改善が見られたことから、前回よりも大規模な人数で経年的な調査を予定しています。

◎教育力なくして良い病院は作れない

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 医療者を引き付ける、教育力のある病院を目指しています。2008年に総合内科を開設し、高齢化率の上昇で今後一層需要が高まる総合医の育成に力を入れて取り組んでいます。

 地域の基幹病院である当院では、最新の医療設備で高度な医療を経験できます。各職種が対等に専門性を発揮していること、継続的に患者をフォローできる環境も当院の魅力です。

 院内には24時間の院内保育所、病児保育を完備。短時間勤務なども推奨し、働きやすい環境整備をしたことで、2008年に57人だった医師は現在90人にまで増加しました。

 数年前から年に一度、福知山市議会による病院研修会を実施。議員の方々と密接に連携を取ることで良好な関係を築いています。

 今年度からは、2025年に向けて取り組む、福知山市としての地域包括ケアの在り方に関する見直しを行政とともに進めています。地方で先進的かつ安心できる医療を提供すると同時に、福知山市の医療・保健・福祉を包括的に動かしていくセンター的な役割を果たしていくことこそ、当院の使命であると考えています。

市立福知山市民病院
京都府福知山市厚中町231
TEL:0773-22-2101(代表)
http://www.fukuchiyama-hosp.jp/


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