山口県済生会豊浦病院 上領 頼啓 特別顧問 中司 謙二 院長

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

7月 新病院開設 地域のニーズに応えたい

写真右:【かみりょう・よりあき】山口県立安下庄高校卒業 1969 山口大学医学部卒業 1972 山口県立中央病院泌尿器科医員 1976 米ウィスコンシン大学医学部(文部省在外研究員) 1983 済生会下関総合病院泌尿器科科長 2009 下関市立済生会豊浦病院(現:山口県済生会豊浦病院)院長 2016 同特別顧問
写真左:【なかつか・けんじ】山口県立山口高校卒業 1984 山口大学医学部卒業 同小児科学教室入局 2000 山口県済生会豊浦町立病院(現:山口県済生会豊浦病院)小児科科長 2012 同副院長 2016 同院長

 7月1日、山口県済生会豊浦病院は新病院での診療を開始する。

―新病院の建設の経緯は。

c8-1.jpg

上領頼啓特別顧問(以下特別顧問)
現在の病院は最も新しい建物で1981年の建設、古いものでは1964年と老朽化が著しく、それに加えて狭隘(あい)化が問題となっていました。特に多床室は1977年当時の旧基準(4.3㎡以上)に則って造作された部屋を使用しているため、回診車が入ると医師や看護師が動きにくくなるなど診療に支障が出ることもありました。新病院では、一人あたりの床面積をこれまでの約1.3倍となる9.53㎡に拡大しました。

 一方で、かつて結核療養所であった名残から病棟と病棟の距離が遠く、移動に時間がかかる等、 動線が長く非効率な造りでした。

 当院は以前は国立病院でしたが、1998年に旧豊浦町に移管され豊浦町の指定管理者として済生会山口県支部が管理・運営する公設民営の形態となり、その後豊浦町が下関市と合併したため、2009年に下関市に病院建て替えの要望書を提出しました。下関市は「新病院あり方検討委員会」を設置し協議を重ねた結果、当院は済生会山口県支部に譲渡され2016年6月に新病院建設に着工することができました。

―新病院の概要は。

中司謙二院長 新病院は旧病院の北側同一敷地内に建設。JR小串駅から徒歩で約3分。アクセスはより良くなります。

 地上5階建て、延床面積は約1万7千㎡です。病床数は全部で275床、急性期病床144床、地域包括ケア病床45床、療養型病床86床のケアミックス型の病院です。

 新病院では患者さん、職員が効率良く移動できるように動線を工夫しました。

 外来は1階と2階の一部に配置。1階には検査機器を集約し外来からの移動をスムーズにしています。

 2階から5階が病棟です。2階にはリハビリテーション室と手術室があり、同じフロアに外科系急性期の病棟を設けました。

 また、療養環境を充実させるため病棟づくりには力を入れました。旧病院は、産婦人科が、小児科やそのほかの科と入り混じる混合病棟だったため、プライバシーや感染症の問題などから不評でした。新病棟では産婦人科と新生児室を独立させました。アメニティーを大事にした有料個室も設けています。

―病院は療養環境の良い場所ですね。

特別顧問 その通りです。当院は海岸に近く、景色の美しい場所に立地していますので、これを生かすため新病院では病室の多くを響灘の長汀曲浦(ちょうていきょくほ)が一望できるように設計しました。4月1日には建物の引き渡しを終えました。6月10日に地域住民の皆さんを対象とした内覧会を行う予定です。

 旧病院跡地には460台の駐車場を整備し、すべての病院建て替えの工事が終わる来年4月ごろに竣工式を実施する予定です。

―新病院で力を入れたい点は。

c8-2.jpg

特別顧問 新病院の最大の目的は地域住民の皆さんに当院の医療能力の範囲で安全かつ安心できる医療サービスを提供することです。

 そこで2016年4月、地域医療支援(PFM)センターを設置し、副院長をセンター長としてスタッフは医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・事務職員で構成し、入院時には一人ひとりの患者さんの病態はもちろんのこと、家庭的あるいは社会的環境を十分把握し、退院時にはその後の相談に応じるなど地域住民の立場に立ったきめ細かな対応を目指しています。

 また、同センター主催で「金曜医会」を3カ月に1回開催し、地域の開業医との勉強会や情報交換などを通して、病診連携の強化を図っています。

 当院職員は北浦地区の中核病院としての矜恃を持ち、住民が住み慣れた地域で満足できる医療を受けられるようその役割を果たしていきたいと思います。

社会福祉法人恩賜財団 済生会支部山口県済生会豊浦病院
山口県下関市豊浦町小串7-3
TEL:083-774-0511
https://www.toyoura-saiseikai.jp/


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

九州初の地下鉄駅直結タワー|Brillia Tower西新 来場予約受付中

九州医事新報社ブログ

読者アンケートにご協力ください

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【今月の1冊, 今月の一冊】
イメージ:今月の1冊 - 88. AI vs. 教科書が読めない 子どもたち

Twitter


ページ上部へ戻る