医療法人 弥生会 弥永協立病院  弥永 浩 院長

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

理想は「ホームドクター」検診センター新設も計画

【やなが・ひろし】 1989 金沢医科大学卒業 1990 久留米大学外科 1993 公立八女総合病院外科 1995 田川病院外科 1996 久留米大学乳腺内分泌外科 2004 弥永協立病院

 久留米市中心部にある「弥永協立病院」。60年にわたり、久留米市の地域医療を支え続けてきた。現在は、がん治療と高齢者医療を中心に、ニーズに合わせた多彩な医療を展開。検診センターの新設に向けて、動き出している。

◎検診の充実を図る

k11-1.jpg

 当院はがん検診を充実させ、がんの早期発見に努めています。

 乳がんに関して言えばマンモグラフィーと、しこりの発見に有効な乳房超音波検査機器を設置。女性の診療放射線技師が撮影を担当しています。

 ピンクリボン活動をする団体や企業も増え、乳がん検診の受診率は少しずつ高まっています。2014年度地域保健・健康増進事業報告によると、久留米市の乳がん検診受診率は54.2%。近年は、著名人で闘病を公表する人が相次いだこともあり、受診率はさらに上がっているでしょう。早期の段階で治療を開始できる人が増えているのは喜ばしいことです。

 一方で、大腸がん、肺がんなど、そのほかのがん検診の受診率はまだ低いと感じています。職場での健康診断や人間ドックを受診している人は除外されているとはいえ、大腸がんは20・7%、肺がんは19・6%にとどまっています。

 そこで、より質の高い検診で、がんの早期発見につなげられるように、病院の前に検診センターを建設する計画を進めています。土地を取得した段階で、設計などはこれから。胃がんなどを発見するための上部消化管用内視鏡など最新の設備を導入し、受診者が負担感なく検診ができるよう、準備していく予定です。

 同時に、啓発活動にも力を入れていこうと考えています。

◎ペット施設も新設予定

 患者さんが入院する際によく言われるのが「飼っているペットが心配」ということ。特に一人暮らしの高齢者の方に多く、そのことが原因で入院をためらう方もいるほどです。入院している方の家族が病院まで愛犬を連れて来て玄関口で面会する、という光景もたびたび見ます。

 私も犬や猫が大好きなので、ペットと離れたくないという患者さんの気持ちがよくわかります。「入院したらペットと会えない」と寂しく思う患者さんの気持ちや、高齢の方がペットに会いたいと願いながら会えないまま亡くなっていく状況を何とかできないか。患者さんの「家族の一員」であるペットも一緒にお世話できないかということをずっと考えていました。

 そこで、新設する検診センターの横に、患者さんの飼っている動物を預けることができる施設を作る計画を進めています。患者さんは気軽にぺットに会いに行くことができますし、家に残すという心配をせず、安心して入院することができます。

 動物の存在は、患者さんの病状に大きく影響を与えることもあります。その癒やしの効果を使った動物介在療法(アニマルセラピー)もアメリカなどでは積極的に行われています。当院でもゆくゆくはアニマルセラピー活動を始められたらと思っています。

◎じっくり向き合う

 外科、内科、乳腺外科、胃腸科など多彩な医療を提供する中でも「がん治療(化学療法)」「高齢者医療」に力を入れて取り組んでいます。

 私は乳腺外科と消化器外科を専門とし、20年近く久留米大学の外科に勤務していました。14年ほど前に大学病院から当院に戻ってからも、がんの治療に積極的に取り組んでいます。

 手術はもちろん、がんが再発した方や手術が困難な状態にまで進行した方に対しては、それぞれの人に合わせた抗がん剤治療を実施。がん化学療法認定看護師や薬剤師など専門のスタッフが、患者さん一人ひとりにじっくり時間をかけて説明しています。

 どのような抗がん剤を使うのか、どんな副作用があるのか、奏功した場合、しなかった場合の対応...。さまざまなことを患者さんが理解し、納得するまで、1時間以上かけてお話しすることもあります。

 「緩和ケア」も大切にしています。がんの診断を受けたその瞬間から、患者さんやご家族はさまざまな不安と闘っています。終末期には痛みや発熱などもあります。看護師や地域連携室スタッフが丁寧に話を聞き、必要な処置を施したり、経済的な心配がある場合には社会保障制度や専門家を紹介したりする。そういった細かなケアができるところも、当院の強みです。

 高齢者医療においては、地域との連携が欠かせません。

 高齢者施設に入所している高齢者が、誤嚥(ごえん)性肺炎や発熱、下痢などになった際に、救急で受け入れることも増えています。

 当院では対応できない治療が必要な患者さんは、他の医療機関へ紹介。何よりも高齢の患者さんとご家族の思いを尊重し、それをかなえられる方法を提案することに力を尽くしています。

◎多くの医療機関の中で

k11-2.jpg

 久留米市は「医師の街」と呼ばれています。人口10万人当たりの医師数は全国トップクラス。久留米大学病院や聖マリア病院など6基幹病院を含む34カ所の病院と、300を超える診療所があります。

 外科としてスタートした当院は、現在、救急、急性期、回復期の機能を持つ57床の病院として、幅広い医療を提供。地域包括ケア病床8床も設置し、急性期の治療を終えたものの「まだ自宅へ戻るのは不安」という方にも対応しています。

 理想とするのは子どもから高齢者まで診る「街のホームドクター」。救急だけでなく、頭痛、腰痛、めまいなど「病院に行った方がいいのかな?」と迷うような症状でも、気軽に受診していただける病院を目指しています。

 小さな異変でも相談できる医療機関があることが、地域の人の重篤な病気を早い段階で見つけ、命をつなぐことになる。数多くの医療機関がある中で、私たちの存在する意義は、そこにあると信じています。

医療法人 弥生会 弥永協立病院
福岡県久留米市六ツ門町12-12
TEL:0942-33-3152
http://yanagakyouritsu.com/


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

博多水引×九州医事新報

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【2018年9月の1冊】
イメージ:今月の1冊 - 84.サザンオールスターズ 1978-1985
サザンオールスターズ 1978-1985

Twitter


ページ上部へ戻る