はしぐち脳神経クリニック 橋口 公章 院長

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頭痛、物忘れ、しびれ-あらゆる悩みの受け皿に

【はしぐち・きみあき】 久留米大学附設高校卒業 1999 九州大学医学部卒業 2006 九州大学大学院修了 2008 九州大学病院脳神経外科助教2011 飯塚病院 2014 九州大学病院脳神経外科病棟医長 2015 同病院脳神経外科講師 2017 はしぐち脳神経クリニック開院 同院長

 2017年10月、福岡市西区のマリナ通りクリニックモール内に「はしぐち脳神経クリニック」が開院した。「患者様最優先の医療を提供したい」と語る橋口公章院長に、クリニック運営のコンセプトや思いを聞いた。

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◎クリニック開院の原点

 これまで九州大学病院(福岡市)、飯塚病院(福岡県飯塚市)の勤務を通し多くの経験を積みました。九州大学病院の救命救急センターでは、頭部を中心とした多数の重症救急患者を治療。飯塚病院でも動静脈奇形のさまざまな手術を手掛けました。

 救急患者に対する基本的な手技から、脳動脈瘤クリッピング術や頸動脈内膜剥離術、血管吻合(ふんごう)術といった高難度手術まで習得。大学病院に戻ってからは脳神経外科の病棟医長も経験しました。

 そうした中で徐々に「もっと地域の患者さんと密接に関わりたい、脳の相談の窓口になりたい」と思うようになりました。そして2017年、生まれ育ったこの地で、開院したのです。

◎最新の検査機器

 地域の方の脳に関する心配事を解決し、外科治療を含む高度な治療が必要な患者さんは、最も適切な病院に紹介する。いわば第一のゲートの役割を果たすのが脳神経外科クリニックです。

 そのため当院では、診断機器を充実させました。

 まずは、脳卒中や脳腫瘍の診断に使う1.5テスラMRI、マルチスライスCT。ともに最新鋭の機器を整えました。高精細な画像を得ることで、正確な診断、適切な治療につなげることが可能です。

 そのほか、てんかんや脳炎などの脳神経疾患の診断に用いる脳波計、動脈硬化の程度を把握し脳梗塞の予防やリスク回避に用いる超音波(エコー)検査機器なども、備えています。現段階で、最新の機器をそろえられたと思っています。

◎「頭痛」に目を向ける

 私の専門はてんかんや脳卒中です。今後はこの分野に加え、頭痛診療にも力を入れていきたいと思っています。現在当院にお見えになる患者さんが最も多く訴える症状が「頭痛」だからです。

 たとえ重症でなかったとしても頭痛は日常生活にさまざまな支障をきたす。"痛みをとる"という重要な部分に、もっと目を向け、治療する必要があると思うのです。

 開業した今、「症状」を取り除く治療の大切さを感じています。例えば、MRIで診断し頭痛薬を処方するだけではなく、頭痛を根本から治すにはどうしたらいいか、患者さんと二人三脚で考え、治療していきたい。苦しみをくみ取って適切に治療することで「ここに来て、話を聞いてもらえて良かった」という気持ちになって帰ってもらうことを一番に考えています。

 言い換えれば「患者満足度の向上」に力を入れているということ。患者さんが、治療の方向性について理解し、十分納得していただけているかについては、常に気を配り、丁寧な説明をするよう心掛けています。

◎「医院らしさ」をなくす

 「患者満足」を重視する姿勢は建物の内外観にも現れていると思います。ブラウンを基調に、温かみを感じられる色彩になるよう意識。"医療機関らしくない"クリニックを目指しました。

 当院には1歳から90歳まで幅広い世代の方が訪れます。それぞれの悩みに寄り添い、満足して帰っていただくためには、一人ひとりとしっかりと向き合う必要がある。時には待ち時間が長くなってしまう場合もあります。

 そうした時間も苦痛にならないよう、待合室にはソファ席、テーブル席、カウンター席と三つのスペースを用意しました。テレビや雑誌を見ながら、カフェのように、寛いでいただけたらうれしい―。そんな狙い通り、お好みのところでお待ちいただく患者さんの姿が見られています。

◎ 相談しやすい場に

 「脳神経外科」は敷居が高いと言われがちです。「些細な頭痛くらいで行ってもいいのだろうか」と。しかし頭痛の中には脳腫瘍や頭蓋内出血など、放置しておくと取り返しのつかないことになるものも含まれています。患者さんの命を守るという意味でも、クリニックが足を踏み入れやすい相談窓口として担う役割は大きいと思っています。

 今後、高齢化は一層進みます。地域の福祉関係の方にお聞きしたところでは、近年認知症の相談件数がかなり増えているようで、潜在患者も相当数いると思われます。

 認知症は初期段階で適切に治療を行うことで進行を遅らせられる可能性もあり、早期に正しい診断をすることが非常に重要です。今後は各福祉施設等とも連携して、認知症の方の診断、治療にも積極的に取り組んでいく必要があると思います。

 さらに、脳の病気は生活習慣病とも関わりが深く、予防啓発活動も必要でしょう。地域医療を担っている他のクリニックの先生方とも連携しながら、地域住民の方に向けた講習など、お役に立てる場があれば積極的に協力していきたいと考えています。

◎開かれたホームページ

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 当院はホームページを充実させているのも特徴の一つです。院の紹介のほか脳の病気についても解説。「一般の方でもわかりやすく」を意識して、医療従事者にしかわからないような表現は避け、脳外科の領域において幅広く、普遍的な内容を書くようにしています。

 最近では1日に約600ビューをカウントするなどアクセス数が伸びており、サイトを見て県外や遠方からも多くの方が来院しています。

 「脳の病気まるわかり」のページは、「頭を打った」というときや、めまい、痛みなどの症状があるときなど、「脳」に関することで困ったり悩んだりしている患者さんに役立てていただけたらと思い、制作しました。分かりづらいところは今後さらに改善し、脳で悩む方の一助としていただければと思っています。

はしぐち脳神経クリニック
福岡市西区愛宕4-14-19
TEL:092-707-5345
http://h-ns.net


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