産業医科大学 学長 東 敏昭

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明日に向かい、いかに切り拓くか

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 新年、明けましておめでとうございます。旧年中に皆様から賜りましたご厚情、ご指導に感謝いたしますとともに、本年も引き続きご支援、ご鞭撻をいただければと存じます。

 「騒ぐ年」といわれる申年では世界で予期せぬ事象が多々あり、不安の年の幕開けとなりました。「ものが熟すこと、収穫期」を表す酉年は、新たな世界の構図が生まれました。今年戌年は、この伝で行けば「収穫後の段階」でいかに昇華熟成させるかという時期になるといいます。一と戈(ほこ)からなる戌は「作物を刃物で刈り取りひとまとめに締めくくること」を表し、時には「滅びる意」を内包するともいいます。

 世界で日本の影響力が低下する中、避けられない世界の変化と、高い債務を抱えた状態で、欧米諸国に比べ急速に、また、いち早く少子高齢社会を迎えた日本がいかにこれを克服するかに各国の関心が集まっています。医療の世界でも、現在の医師不足、地域偏在、過重労働対策の時代から、早晩、一層の医療費削減、消費税率改定、まだらな人口減少による医療圏の激変、賃金抑制、医師過剰に向かうとする見方もあります。

 昨年度から全国で82校となった医科大学でも同様で、国公立、私学を問わず少子高齢社会で、存在感を高め、経営を維持するため、より一層の厳しい舵取りが必要となると考えます。

 産業医科大学は、今年4月に40周年を迎えます。技術革新に基づく産業構造の変化、働き方改革、少子高齢化の中で、新たな健康障害予防に関する研究の促進に加え、現場での問題解決に当たる産業保健専門職への実務能力向上のための教育・研修に注力することが求められています。こうした状況の中、首都圏で2016年から認定産業医資格取得のための産業医学基礎研修会、本学出身者以外を対象とした産業医学基本講座、実務経験研修、就職紹介など一連の事業である通称「首都圏プロジェクト」を開始しています。各地の医師会の関係者や産業保健専門家の他、開学以来、本学が輩出し、各地で活躍する人材がこの要請に応える為の力となっています。

 政策目的大学として、地域の中核医療機関として病院機能の向上を進め地域医療への貢献を果たしながら、国内外での国際的な産業医科大学の存在感を一層高めたいと思っています。皆様には、今後も本学の事業について一層のご理解、ご支援をいただければ幸いです。


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