特定医療法人 起生会 大原病院 進 浩和 院長

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11月に新病院がオープン
信頼される病院であり続けたい

【しん・ひろかず】 1991 山口大学医学部卒業1992 九州大学医学部第一内科入局 早良病院内科 2001 医療法人起生会大原病院 2017特定医療法人起生会大原病院院長

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―11月に新病院がオープンするそうですね。

 大原病院は86年前の1931(昭和6)年に行橋市の国鉄行橋駅から徒歩約3分の場所で開設しました。

 以降、地域の医療に携わってきました。診療科目は内科、呼吸器科、消化器科、循環器科、放射線科、リハビリテーション科で病床数は現在156床です。

 病棟構成は地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、医療療養病棟、介護療養病棟からなります。

 また人間ドックや健診などの予防医療や、デイケア、デイサービス、訪問看護などの介護保険サービスの提供にも力を入れています。

 当院で可能な検査はX線撮影、CT検査、超音波検査、上部下部内視鏡検査、血圧脈拍測定など幅広く、基本的な疾患に対応ができるようにしています。

 現病院のすぐ横に新病院を建設中で、今年11月6日にオープンする予定です。来年5月までには今の病院を解体して70台分の駐車場を整備するようにしています。

 現在は駐車場が手狭で患者さんには大変迷惑をおかけしていますが、駐車場が完成すれば、ご不便をおかけすることもなくなるでしょう。

 新病院は地域包括ケア病棟36床、回復期リハビリテーション病棟30床、医療療養病棟35床、介護療養病棟35床の合計136床です。

 介護療養病棟は来年3月末で廃止されることが決定していますが、6年間の猶予期間があります。ですから、来年4月以降は、状況を見ながら医療内包型の新類型への移行を検討しています。

 医療内包型の施設基準としてこのほかにも「プライバシーに配慮した環境の提供」が求められています。

 新類型に移行した際は部屋の中をカーテンで仕切るだけでなく、ベッドとベッドの間に間仕切りを入れたり、棚を置いたりして、なるべく患者さんのプライバシーを保つことができるような多床室にする予定です。

―建設に当たり工夫されたことは何でしょう。

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新病院完成予想図

 新病院は6階建てで外壁は白を基調とし、病室は日当たりが良く、明るくなるような設計にしました。患者さんにこれまで以上の療養環境を提供できるものと確信しています。

 デイルームは現在よりも拡張し、室内には六角形のテーブルを設置しました。

 六角形のテーブルは斜め横に座る利用者同士の距離が近く、会話がはずみやすい、職員にとっては介護がしやすいなどのメリットがあります。

 現病院の浴室は大浴場でしたが、患者さんが在宅復帰することを念頭に置き、ご家庭でのお風呂に近い形にしようと全病棟に個浴を設けるようにしています。

 浴室内には手すりを設けていますし、三方から介助ができる設計にしています。

 トイレも同様に集合型トイレではなく、自宅のトイレと同じように個室トイレを設置。室内にはL字型の手すりを設置しています。

 ナースステーションは病棟の中央に配置しましたので動線が短縮されました。また、すべての病室がナースステーションに隣接しているので患者さんに与える安心感が高くなるでしょう。

 職員のアメニティーにも配慮しています。これまで会議室や休憩室が手狭でした。新病院では会議にも休憩にも利用できる汎用性のある広いスペースを設けました。そこで休憩や会議、研修などをすることが可能になります。

 院内の電球は環境に配慮してすべてLED電球を使用するようにしています。

 耐震構造を採用していますので、地震など万が一の災害への備えも万全です。

―今後力を入れていきたいことはありますか。

 「地域の皆さんに信頼される病院であり続けたい」と思っています。そのためには患者さんと、そのご家族と積極的にコミュニケーションを取っていく必要があると思っています。

 そして病気を診るだけではなく患者さんの生活背景を考慮した診療をすることが何よりも大切だと感じています。

 「地域連携を深めること」も重要です。これだけ高齢化が進めば当院だけで治療することには限りがあります。

 高度急性期病院や地域の診療所、施設との連携なくして地域医療の実践は不可能ではないでしょうか。

 職員教育にも力を入れていて、幅広い疾患に対応可能な職員を育成することに力を入れています。

 私も積極的に院内の勉強会に参加し、職員とのコミュニケーションを深め、職員全体で疾患の基本的知識や考え方、病院が目指す方向性などを共有していきたいと思っています。

 また糖尿病や高血圧をはじめとする生活習慣病や肺炎、COPDなどの呼吸器疾患、心不全や不整脈などの循環器疾患、骨折後や脳卒中後のリハビリテーションなど幅広く、かつ基本的な疾患に対応していけるように努力を続けていきたいと思っています。

 私が大原病院に赴任して16年になりますが、この間、医療を取り巻く情勢は日々刻々と変化しています。

 医療制度の変化に応じてさまざまな対策を講じなければならないと思います。そして日々の診療を通じ、患者さんとの信頼関係を築き、気軽にご利用いただける病院であり続けたいとの思いがあります。

 たとえ当院で治療できない疾患であっても、地域のみなさんから「まず大原病院に相談してみよう」、そう思ってもらえるように、努力していきたいと考えています。

特定医療法人 起生会 大原病院
福岡県行橋市宮市町2-5
TEL:0930-23-2345
http://www.kisei-kai.net/


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