核家族化や祖父母世代の高齢化、夫の理解と協力が得られないことなどを背景に「"孤"育て」に陥る母親たち。産後うつ病からの自殺や、乳幼児の虐待など、最悪の事態に発展することをいかに防ぐか。出産後の母親の心身の回復や安定、子育て不安の軽減を目的とした"産後ケア"に注目が集まっています。
内容は、民間事業者による家事・育児のサポートのほか、産後ケアセンターなどの専門施設に日帰りか宿泊かで滞在して静養するものが中心。睡眠不足を解消しながら育児指導を受けたり自身の体調管理を行うことができるように配慮されており、いずれも利用者の満足度は高いようです。
しかし、こうした外部機関によるサポートを受けられる期間はごくわずか。ふたたび家で赤ちゃんと二人きりの時間を過ごす中で「もっと夫婦で協力しあえたら良いのに」という気持ちを強める母親は少なくありません。
私自身、産後しばらくは実家の母から家事のサポートや、産婦人科でのおっぱいケアなどを受けていましたが、ほかの誰でもない「夫」との間で産後を一緒に乗り越えていきたいという思いを持っていました。
先の長い子育てに笑顔で向き合っていくためは、日々の暮らしを共有している「夫」との間で協力し合える体制を築いていくことが大切。夫婦のパートナーシップ構築も、欠かせない産後ケアになると感じています。
こうした中、当社では、「世帯経営※」という思考法に基づいた「夫婦会議(夫婦の対話)」を妊娠期から産後のご夫婦向けに提案。子どもたちが最初に触れる社会=「家庭」において、夫婦が互いに協力・信頼しあえる関係を築き、わが子により良い家庭環境を創り出していけるよう、夫婦会議ツールの開発や、体験プログラム「両親学級世帯経営セミナー」の開催などを行っています。
中でも、今年5月に販売を開始した夫婦会議ツール「夫婦で産後をデザインする 世帯経営ノート」は、発売以来、NHKなどのテレビ番組でも取り上げていただき、8月末には福岡市からトライアル優良商品として認定を受けるなど、少しずつその存在を知られるところとなってきました。少子化が進む中、第二子・第三子を前向きに考えるキッカケにもなるという評価もいただいています。
夫婦や家族の問題は、自助努力・個人の責任と考えられ、聖域扱いされがちな部分ですが、そこから、産後うつ、DV、虐待、育児放棄などの「母子の命に関わる危機」や、産後クライシス、セックスレスなど「離婚につながる危機」に発展することもあるだけに、見過ごせない課題です。
深刻な事態に陥る「前段階でのサポート」として、夫婦のパートナーシップ支援を目的とした「夫婦会議」に陽が当たるように。同じような危機感を持たれている自治体、産婦人科さまを始めとする医療機関の皆さまとも協力しながら、産後の危機を未然に防ぐための、新しい産後ケアのカタチを広める取り組みを進めていけたらと思っています。
※世帯経営とは"わたし"だけでなく"わたしたち"で未来を創るという姿勢で世帯の共同経営者である夫婦の理想をカタチにする思考法です。Logista 株式会社で商標登録しています。(登録第5898897号)
夫婦で産後をデザインする『 世帯経営ノート』
2160円(B5版 約70ページ)
子育て期のご夫婦が、夫婦・家族の明るい未来に向けて「夫婦会議」を進める際にお役立ていただける、書き込み式のノートブックです。
産婦人科クリニックなどでは、両親学級を開催する際の補助ツール、出産お祝い品などの位置付けでのOEM提供も開始しています。夫婦・親子の絆を強くする一冊です。ご興味いただけましたらぜひ一度お問い合わせください。
(問い合わせ先:Logista株式会社 TEL:092-776-5578)
Logista 株式会社
「より良い社会はより良い家庭から。より良い家庭はより良い夫婦から」という信念のもと、未来を担う子どもたちのために、産後の危機を乗り越え、より良い家庭環境を創り出していける夫婦であふれる社会を目指し、子育て期夫婦のパートナーシップ応援事業として「夫婦会議サービス」を展開。よその夫婦と一緒に夫婦会議を始める「両親学級 世帯経営セミナー」の開催や、ふたりのペースで夫婦会議を始める「夫婦で産後をデザインする 世帯経営ノート」の販売、Webサイト「妊娠期からの夫婦のパートナーシップを応援!産後夫婦ナビ」(https://www.3522navi.com)の運営などを行っている。