社会医療法人千秋会 井野口病院 井藤 久雄 院長

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

急性期から在宅まで幅広い役割で地域医療に貢献

【いとう・ひさお】 修道高校卒業 1974 広島大学医学部卒業 第二外科 西ドイツハノーバー医科大学、病理学研究所助手 1977 広島大学医学部附属病院 1983 呉共済病院臨床病理科医長 1989広島大学医学部助教授 1992 鳥取大学医学部教授(第一病理現:器官病理学分野) 2003 同医学部長 2007 同理事・副学長2013 鳥取県立厚生病院院長 2017 社会医療法人千秋会井野口病院院長

 広島中央医療圏の大半を占める東広島市。広島大学をはじめ四つの大学を擁する学園都市でもある。井野口病院は同市で開設され今年で40周年。4月に就任した井藤久雄院長に、同院が地域で果たす役割などについて聞いた。

c12-1-1.jpg

―地域医療の特徴は。

 東広島市は人口約19万3000人。大学が四つあり、高齢化率は23.1%とあまり進行していません。2010年以降、人口が約3000人増加しています。

 当院のほか、国立病院機構東広島医療センター、西条中央病院、本永病院、八本松病院の5病院が、病院群輪番制によって二次救急を担っています。

 救命救急センター(三次救急)がないことが、当市の課題として挙げられ、現在は東広島医療センターが、いわゆる2.5次救急を担っている状況です。

 もう一つの課題は医師数(勤務医)が少ない点。2014年12月31日現在、人口10万人あたりの医師数は広島県252.2人と全国平均の233.6人よりも多いのですが、広島市に集中しているため、当市は176.8人。当院も医師確保は課題の一つです。

―貴院の歴史や地域での役割は。

 当院は1977年、井野口千秋会長が井野口外科病院として、42床で開設したのが始まりです。井野口会長は、広島大学第二外科の出身で私の先輩です。

 1980年に法人化、1992年には188床に増床して、井野口病院に改称。1998年には一部を療養型病床に転換し、2013年には回復期リハ病棟を開設。同年、一般病棟7対1入院基本料を届出、昨年は地域包括ケア病棟を開設しました。

 現在は、一般急性期から療養型、回復期リハ病棟そして地域包括ケア病棟まで擁するスーパーケアミックス型の病院となりました。幅広い病床機能を持つことで、地域の医療課題に柔軟に対応しています。

 一方、健診事業、予防医学にも取り組んでいます。昨年度は、ドックを含めると5334人が受診。そのうち、胃内視鏡検査が1675人です。スペースの関係で、これ以上は受け入れられないため、今は3カ月待ちという状態です。

 当地は、訪問系サービスが決して多くはありません。このため、今年5月1日、看護師3人と理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリスタッフ4人で「井野口訪問看護ステーション」を立ち上げ、在宅への対応も始めました。

 2015年には、社会医療法人になり、地域での存在意義がますます高まってきていると思います。

―注力している点は。

 リハビリには特に力を入れています。現在、セラピスト は、法人全体で74人(理学療法士34人、作業療法士27人、言語聴覚士13人)で、広島中央医療圏では最大の人数を擁しており、365日、リハを実施しています。

 急性期治療と並行して早期にリハビリを開始。回復期での集中的なリハ、生活期リハ(通所リハ、訪問リハ)と幅広く対応できるのが特徴です。

 広島県から、2012年には高次脳機能支援センター、2015年には地域リハビリテーション広域支援センターの指定を受けました。地域のリハビリの推進役として期待されているのだと思います。

 現在の課題は、院内のリハビリスペースに余裕がなくなっていること。病院の隣接地を確保できそうですので、年内には、新しいリハ棟の建設に着工したいと考えています。

―4月に院長就任。病院の印象や思いは。

 これまで、大学や公的病院に勤務していました。民間病院とは形態も違いますが、良い医療を提供するという点では目的は一緒だと考えています。

 そして、井野口会長がつくった「元気はつらつあたたかい心の病院をめざして」という病院の理念を大切にしていきたいと思います。

 私に課せられた役割は、当院がこれまで培ってきたことの質やレベルを上げることだと考えています。まずは、職員のみなさんの意見をくみ上げながらやっていきたいですね。

 現在、職員は380人。大きな組織体になっていますが、民間病院は機動力があると感じています。

 公的病院の場合、院長が許可しても、その後、何重のチェックがあり、実施までどうしても時間がかかってしまいます。その点、民間病院は物事を決定するのにスピード感があります。

 先日、次期の地域医療計画策定のための第1回会議が開かれました。当地は、全国的に見ても高齢化率が低く若い街です。しかし、逆に在宅支援のサービスが少ないなど課題もあります。地域の課題を解決する一助となりながら、病院としての"体力"をしっかりつけていきたいと思います。

 2016年にはJHQC(日本版医療MB賞クオリティクラブ)のクオリティクラスプロフィール認証を県内で初めて受けました。

 これは経営の質についての第三者評価です。大手メーカーなどは認証を受けているようですが、病院がこのような認証を受けることは珍しいようです。認証に向けての作業も大変のようでしたが、職員のモチベーションを上げることにつながっているようです。

 東広島市西条は、国内の日本酒の三大産地の一つで、「酒都」でもあります。10月には町をあげて、日本酒祭りも開催されるようです。就任して初めての「酒まつり」。こちらへの参加も楽しみにしています。

社会医療法人千秋会 井野口病院
広島県東広島市西条土与丸6-1-91
TEL:082-422-3711(代表)
http://inokuchi.or.jp/


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

博多水引×九州医事新報

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【2018年6月の1冊】
イメージ:今月の1冊 - 81.オシムの言葉 増補改訂版
オシムの言葉 増補改訂版

Twitter


ページ上部へ戻る