医療法人社団 玉章会 力田病院 小野 広一 院長

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足元を固め、一歩一歩前進

【おの・こういち】 1989 広島大学医学部卒業 国家公務員等共済組合連合会呉共済病院内科研修医 1991 医療法人あかね会土谷総合病院循環器内科医員 1992 医療法人社団仁慈会安田病院内科医員 1998 広島大学大学院医学系研究科修了(医学博士) NTT西日本広島中央健康管理センタ(現:NTT西日本中国健康管理センタ)循環器科部長 2001米国カンサス大学メディカルセンター内科心血管研究部門研究員2003 米国チューレーン大学ヘルスサイエンスセンター医学部内科循環器部門研究員 2004 社団法人因島市医師会因島市医師会病院(現:一般社団法人因島医師会因島医師会病院)副院長 2016 医療法人社団玉章会力田病院副院長 2017 同院長

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 力田病院は医療療養病床86床、介護療養病床60床の療養型病院。

 1月に就任した小野広一院長に話を聞いた。

◎院長に就任 昨年12月

 昨年12月、理事長兼院長だった力田玉章先生がお亡くなりになり、私が翌月、新院長に就任しました。

 現在は病床数を削減したり、病床を無くしてクリニックに転向したりする病院が、たくさんあります。厳しい状況ですが、私は病院運営を劇的に転換しようとは考えていません。

 これまでの方針を引き継ぎ、まずは足元を固めて着実に一歩一歩前進することこそが大事だと思っています。

◎より地域に密着した病院へ

 副院長だった昨年12月1日、地域住民の健康増進のための広島市介護予防推進事業「わがまち鈴が峰で元気に生きよう!」講座で「わが町のお医者さんに聞いてみよう!〜特別講座〜脂質異常症、コレステロールに関するお話あれこれ」という演題で講演しました。

 当院から歩いて5分の距離にある鈴が峰会館で、専門である動脈硬化についてお話しさせていただき、地域の約80人の方が参加して、小さな会場は満員でした。

 講演を聞いたり、講座の様子を紹介した地域の広報誌を読んだりして、後日、外来に来てくださった人もいます。

 7月15日(土)には院内で第1回認知症カフェを開催予定で、その後も月1回の開催を予定しています。現在、当地域の地域包括支援センターにご協力いただき、認知症サポーターを養成している最中です。

 当院は1977(昭和52)年に入居が開始された新興住宅地内に、1982(同57)年に新築移転してきました。

 40年が経ち、現在、入居者のみなさんは60代、70代の方が中心です。入居者の人口から推定して、認知症者とその予備群が一定数いることは間違いないでしょう。

 そんな方々と、そのご家族が心のよりどころにできる場所を提供し、地域で認知症者をお守りするお手伝いができればと考えています。

 1回目は、まだ参加者よりボランティアの数が多いかもしれません。しかし、今後回数を重ねていくうちに徐々に浸透していけば、自ずと参加者も増えてくるだろうと思っています。

 地域での講演や認知症カフェでの活動を通じ、住民のみなさんに当院を身近に感じていただき、より地域に密着した病院になっていきたいですね。

◎日本動脈硬化学会認定施設に

 私は日本動脈硬化学会認定動脈硬化専門医・指導医です。ちなみに日本内科学会認定総合内科専門医と日本循環器学会認定循環器専門医の資格も持っています。この三つの資格を持っている医師は、それほど多くないでしょう。

 前任地の因島医師会病院は、日本動脈硬化学会の専門医認定教育施設に認定されていました。

 力田病院への赴任に伴い、当院も専門医認定教育施設にしたいと考え、現在申請中です。

 家族性高コレステロール血症という病気があります。この病気は遺伝性で、治療をしなければ動脈硬化が進行し、心筋梗塞などの発症リスクを高めます。

 ある時、家族性高コレステロール血症の方が当院に来られました。その方は地域の診療所で薬を処方されていたのですが、通常使用されるコレステロールを下げる薬が、副作用のため内服継続することができなかったのです。「これが内服できないのなら、他に治療薬はない」と言われ、途方に暮れていました。

 そこで、副作用の有無を確認しながら、複数の薬を組み合わせて処方した結果、LDLコレステロール値を目標レベルまで改善できました。コレステロールがある程度の値にまでしか下がらなくても、あきらめずに通院して薬を調整し続けることが重要です。将来、より良い治療薬が開発されるかもしれません。とにかく治療を継続することが大事だと思います。

◎産業医を経験

 1998年から2001年までNTT西日本広島健康管理センタ(現・NTT西日本中国健康管理センタ)で専任産業医を務めていました。

 産業医を経験したことで患者さんの仕事を考慮した対応ができるようになりました。

 働き盛りの人が病気で仕事ができなくなったら社会にとって大きな損失です。仕事の合間に病院に来て治療を受けてもらうことで仕事を続けることができるかもしれません。ですから多少、診察時間を過ぎて来院されても、できる限り診察するように心がけています。

 また大学院在籍時は、広島県内の精神科の病院で内科医としてアルバイトをしていた経験もあります。

 これらの経験のおかげで、精神科疾患を持つ内科患者を診ることにも、あまり抵抗がありません。

◎無駄な経験などない

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 両親が共働きだったので、学校から帰ったら、いつも祖母と一緒に過ごす日々でした。いわゆる「おばあちゃん子」で、そのため、高齢の患者さんとも、自然に接することができるので、診察の時、大変役に立っていると思います。

 私はこれまでの経験で、無駄だと思えるものは何一つなかったと確信しています。

 前ノートルダム清心学園理事長の故・渡辺和子さんの著書に「置かれた場所で咲きなさい」というベストセラーがあります。

 若い人にも自分が置かれた環境の中で一生懸命がんばってほしいと思います。そうすれば10年後、20年後、必ず大輪の花を咲かすことができるでしょう。

医療法人社団 玉章会 力田病院
広島市西区鈴が峰町14-20
TEL:082-277-2101
http://rikitabyouin.life.coocan.jp/


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