医療法人社団 尚整会 菅整形外科病院 菅 尚義 理事長

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

顕微鏡手術一筋30年これからも地域のために

【すが・たかよし】 長崎県立長崎東高校卒業 1968 長崎大学医学部卒業 1971日赤長崎原爆病院整形外科副部長 1977健康保険諫早病院整形外科部長 1986菅整形外科医院院長 1990 菅整形外科病院院長兼理事長

k18-1-1.jpg

◎病院の特徴

 当院は1986(昭和61)年、整形外科医院として21床で開業し、1990年に73床の整形外科病院となりました。

 整形外科専門医5人、麻酔科専門医1人を中心に、中高年の方に多く見られる腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症、椎間板ヘルニア、変性すべり症、後縦靱帯(じんたい)骨化症、黄色靱帯骨化症、圧迫骨折などの手術を実施しています。

 手術件数は年間約400例です。いずれの手術も術後翌日には起き上がることができますし、抜糸の必要もなく、平均すると約2週間で退院できます。

 2014年には、手術室を改修。空気中の浮遊微小粒子・微生物の混入を防ぎ、バイオクリーンルーム規格「NASA100」レベルを保つことができるようになりました。それまでも術後感染は1例もありませんでしたが、さらに安全な手術ができるようになりました。

 2014年4月、本川哲医師を副院長兼関節外科センター長として迎えました。本川先生の専門は股関節、膝関節外科、リウマチ関節外科です。国立病院機構長崎医療センターに20年間勤務し、これまでに手掛けた人工関節置換手術は約3000例と聞いています。

 本川先生の赴任後、現在は、膝と股関節を合わせて年間約100例実施。同年に開設した回復期リハビリテーション病棟では、理学療法士、作業療法士が中心となって治療に取り組んでおり、術後の患者さんの早期在宅復帰を目指しています。

 手術以外にも、麻酔科の金出政人医師による超音波を用いた神経ブロックや凍結肩治療といった非侵襲性の治療を実施。患者さんに最適な医療を選択し、提供します。

 諫早市は高齢者の多い地域ですので、居宅介護支援事業所、通所リハビリテーション事業所、介護予防通所リハビリテーション事業所も運営しています。

◎顕微鏡手術30年で1500例

 ひと昔前まで、脊椎外科手術では、皮膚や筋肉を大きく開いて開創器を使って固定し、「骨のみ」を使って椎弓を削り、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の手術を行う方法が主流でした。この方法は手術時間が短いというメリットはあるのですが、傷口が大きいため出血量が多く、脊椎の周りにある筋肉を剥いで手術をするので、痛みも強く、回復に時間もかかります。

 これを改善するため、当院ではすべての症例に顕微鏡や内視鏡を用いた低侵襲手術を実施しています。小さい傷で出血も少なく、筋肉をほとんど剥がすことなく手術できるので、回復も早いことが特徴です。

 私は30年以上にわたって顕微鏡手術を専門にしてきました。これまで手掛けた症例は約1500例になります。

 顕微鏡手術は、直接両眼で術野を見るため、手術部位を立体的に捉えることが可能で、神経の微細な構造や圧迫の度合いなどがよくわかります。

 しかも、術者と前立ちの医師の四つの目で見ながら手術をするので安全です。

 腰部脊柱管狭窄症手術は、脊椎の両側の神経を圧迫している肥厚した黄色靱帯を削って除圧します。腰部の真ん中あたりの皮膚をおよそ2cm切開し、直径1.7cmのTR(円筒)を挿入。その中を顕微鏡でのぞきながら腰椎の後方にある椎弓の一部を削り、脊椎の手術をします。

 周辺組織へのダメージはほとんどなく、手術時間は平均約2時間。出血量は2㏄程度と少ないことも特徴です。手術創が小さいので皮膚縫合はせず、ばんそうこう固定のため抜糸の必要はありません。

 椎弓の形には個人差があります。そこで私は、それぞれの形に適合するように、筒の縁が湾曲したオリジナルのTRを作成しました。

 TRの中にエアトームというドリルを挿入して椎弓を削っていきます。このエアトームは、1分間に2万回転しますので、摩擦が激しく、高熱が出て神経がやけどしてしまう恐れがあります。術中は継続的に術者が生理食塩水をかけて冷やすことが必要です。

 改良策として、TRの入孔部の内壁に溝を造り、その溝の底辺に15度の傾斜をつけました。こうすれば溝の中に生理食塩水がたまり、TR内に均一な水滴を持続的に供給できます。術者は手術中に手を止めることなく作業に集中することができるようになりました。

 まだあまり知られていない手法なので、今後は学会などでも積極的に発信していきたいと考えています。

◎現役であり続けるために

k18-1-2.jpg

 背骨は、首から腰まで24個の椎骨という小さな骨が一つひとつ積み重なってできています。筋肉によって支えられ、一つにつながっているのです。ですから、高齢になっても、背筋の伸びた健康な体を保つためには、筋肉を鍛えることが重要です。

 私は毎朝起きてすぐに背筋と腹筋のトレーニングをしています。今年74歳になりますが、まだまだ現役で手術場に立てています。

 月並みな言い方かもしれませんが、これから先も、一人ひとりの患者さんを大切にして、確実に治療することを心掛けたいですね。体力が続く限り、地域医療に貢献していきたいと思います。

医療法人社団 尚整会 菅整形外科病院
長崎県諫早市小野町332
TEL:0957-23-2388
http://suga-seikei.jp/


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

博多水引×九州医事新報

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【2018年9月の1冊】
イメージ:今月の1冊 - 84.サザンオールスターズ 1978-1985
サザンオールスターズ 1978-1985

Twitter


ページ上部へ戻る