三田市民病院 荒川 創一 事業管理者・院長

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良質な高度医療で地域に安心を

【あらかわ・そういち】 灘高校卒業 1978 鹿児島大学医学部卒業 1983 神戸大学医学部大学院医学研究科修了(医学博士) 1986 同泌尿器科講師 1993 同助教授 1994 ドイツビッテンヘルデッケ大泌尿器科客員医師 1999 神戸大学医学部附属病院感染制御部長 2002 同手術部准教授、手術部長 2010 同大大学院医学研究科腎泌尿器科学分野特命教授 2016 三田市民病院事業管理者、院長 神戸大学医学部客員教授

 兵庫県東部の内陸部に位置する三田市の三田市民病院。2016年4月に着任以来、新たな取り組みに挑戦する荒川創一事業管理者・院長に話を聞いた。

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―貴院の地域での役割や特徴を。

 当院は、人口約11万3000人を擁する三田市の中心部に位置する、地域医療支援病院です。周辺には、急性期病院が少ないため、隣接する篠山市、神戸市北区の一部を含め、約30万人の急性期医療を支えるミッションがあります。

 2017年度は、総務省が進める公立病院改革に基づいて策定した「三田市民病院改革プラン」の1年目の年。経営改善をしながら、地域医療を維持、発展させていかなければなりません。

 2016年4月に病院長に就任した時に、まず職員に伝えたのが「救急を断らない」ということでした。人口約30万人の急性期医療を支える意味でも、少なくとも2次救急医療は断らないという原則を、病院全体で改めて確認しました。

 これによって、2016年度には、救急車搬入約3000件と、前年度比で25%増となりました。緊急手術対応などのため、やむを得ず断るケースもあります。2017年4月に断った割合は2.8%となりました。

 急性期病院として、開業医との連携にも力を入れています。今年4月現在で、当院の「登録医」に122医療機関、127人の医師が加入しています。2016年度の紹介率は年間63.9%。逆紹介率は101.1%でした。

 三田市医師会は定期的に講演会を開催していますが、そういった場で、開業医の先生方とより交流をしていくと共に、介護の現場とも連携し、当院が医療から介護の切れ目ない橋渡し役をつとめるように協力しています。

―診療面で注力していることは。

 急性期病院としての役割をしっかり果たしながら、高度な先進医療も担っていきたいと考えています。

 これまでは、先進医療が必要な場合、大阪や神戸に出向いて治療を受ける方も多かったようです。しかし、高齢者の増加で、地元で高度医療を受けたいというニーズも出ています。

 2月に、手術用ロボットダビンチの最新型「Xi」を導入しました。ダビンチの県内での導入は15台目。導入から2カ月で6例の手術を実施しています。

 既設のうち13 台は神戸市をはじめとする瀬戸内海沿海部の病院に導入されており、内陸部では2台目となりました。また、当院導入の最新型「Xi」は、県下全体で2台目です。

 現在、保険適用は前立腺がんと腎がんだけですが、今後もこの2疾患の患者数は増加すると考えられます。適用となる対象疾患が広がっていくことも考えると、当地での導入が必要だと考えました。

 心臓センターも設けて、循環器内科の充実も図っています。この科には12人の医師を配置。虚血性心疾患の心臓カテーテル治療を24時間体制で施行しています。近々、最新のアンギオ装置を更新導入する予定です。

―日本性感染症学会理事長です。

 性感染症の患者数は2011年ごろに下げ止まり、それ以降、増加傾向です。治癒後でも不妊症の原因となることや、り患した妊婦から胎児や新生児への垂直感染という問題もあります。

 特に、梅毒は国内で男女ともに急増。学会としても若者への性感染症予防への教育や、梅毒を診断・治療をした経験の少ない若い世代の医師に対する指導に力を入れています。

 淋菌感染症(淋病)も問題です。こちらは、効果的な抗生物質が減っているという薬剤耐性(AMR)菌が大きな課題で、世界的にも警鐘が鳴らされています。学会は2016年11月に、ホームページから誰でもがアクセスできる形で改訂版となる「性感染症診断・治療 ガイドライン2016(http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016.pdf)」を公表しました。

 淋菌を含む薬剤耐性菌は国際的な課題です。2016年の伊勢志摩サミットで、対策の強化を盛り込んだ宣言が発表されました。学会では、抗生物質の適正な使用方法、管理にも取り組んでいます。

―病院の課題と今の想いは。

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 今回策定した当院の公立病院改革プランに基づき、2017年度内に地域の医療機関の再編ネットワーク化の協議体制を構築し、2018年度中にその結論を取りまとめます。

 当院の地域での役割を考える中で、基本理念に立ち帰り、その言葉をコンパクトにまとめました。基本理念は「良質な高度医療で、地域に安心をもたらします」。住民のみなさんにも覚えてもらいやすくなったと考えています。

 職員には、患者さんとは「誠意を持って接する」ことを大事にしてほしいと伝えています。患者さん第一の立場で、自分が何を成すべきかを考えて、喜びを持って仕事に取り組んでくれるよう期待しています。

三田市民病院
兵庫県三田市けやき台3-1-1
TEL:079-565-8000(代表)
http://www.hospital.sanda.hyogo.jp/


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