愛仁会リハビリテーション病院 吉田 和也 院長

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目指すのは210床の機能回復

【よしだ・かずや】 1982 神戸大学医学部卒業 神戸大学医学部附属病院1983 兵庫県立加古川病院(現:兵庫県立加古川医療センター) 1984 国立神戸病院(現:神戸医療センター) 1985 兵庫県立リハビリテーションセンター 1987 医療法人愛仁会 理学診療科病院(現:愛仁会リハビリテーション病院) 1991 国立明石病院(現:明石医療センター) 2005 同副院長 2015 愛仁会リハビリテーション病院院長

 愛仁会は、大阪府と兵庫県で病院、診療所、介護老人保健施設、訪問看護ステーションなどを展開。愛仁会リハビリテーション病院は、1983(昭和58)年、高槻第二病院の名称で開院した。

 2011年、JR高槻駅に直結する現在地に移転。隣接のグループ病院・高槻病院との連携強化を進めるなど、自宅復帰を願う患者のニーズに応えている。

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◎その人らしい生活を

 当院では「再びその人らしい生活に」を理念として掲げ、多職種が連携したリハビリテーションを提供しています。

 急性期病院での治療を終えた患者さんをできるだけ早期に受け入れ、日常生活機能を回復させて自宅に帰す。それが当院のミッションです。

 私が当院に赴任したのは2015年。その直前まで、整形外科医として急性期の現場にいました。

 リハビリテーション病院というと、少々ゆったりとしたイメージでしたが、そんなことはない。医師、看護師、セラピスト、ソーシャルワーカーなど、各専門職が365日、患者さんのために力を尽くしています。

 これまで運動器の疾患を扱ってきて、リハビリテーションの重要性は理解していたつもりです。2年間、ここで勉強を重ねたことで、急性期とリハビリテーションのつながり、互いの立場のことがよく理解できました。

 私個人の強みにもなり、今後の当院と急性期病院との深い連携に発展させていけるのではないかと思います。

◎自宅に帰ってからの満足度を日本一に

 職員には、「日本一のリハビリ専門病院を目指す」と宣言しています。

 自宅でも安心して暮らせるよう、入院時から退院後を見すえたリハビリテーションを計画しています。病院内だけで満足してもらうのではなく、自宅に戻ってからの生活の満足度をいかに高めるか。「日本一」を掲げる上で、大切な視点だと思うのです。

 2006年、日本医療機能評価機構による病院機能評価付加機能「リハビリテーション機能」認定を大阪府で初めて取得。4度更新し、良質な医療の継続的な提供に対して表彰状もいただきました。ナンバーワンを目指す基盤は、段階的に整ってきていると感じています。

 大きな動きとしては2018年1月、回復期リハビリテーション病床を増床します。現在の168床から42床増やし、210床にします。

 200を超える回復期リハ病床を有し、専従医師とソーシャルワーカーの体制が整っている。しかも受け入れた重症患者の日常生活機能を、全病床で上げていくことができる。それが可能な病院は、まず他にないだろうと思います。

 もちろん高いハードルですが、すでに全職員の気持ちもその達成に向いています。実現することで、さらに高い評価を得たいと考えています。

 心筋梗塞や狭心症の患者さんに対して、心臓リハビリテーション外来を開設している点も当院の特徴です。

 心臓リハビリテーション外来の多くのケースは、心臓血管外科を持つ急性期病院がケアミックスで取り組んでいます。当院のようなリハビリテーション専門病院が開設している例はほとんど見られません。

 循環器の医師が2人おり、当院に隣接する愛仁会グループの高槻病院、大阪医科大学附属病院のバックアップもあります。

 病床数の増加と機能強化。2本の柱を推進し、実績を高めていくことで、職員のモチベーションにもプラスの影響を期待しています。

 「日本一の病院に勤めている」という意識は、やりがいを生むでしょう。人材を確保する上でも、魅力ある職場の指標ともなるはずです。

◎支え合える風土

 学術活動もより活発化させていきたいと思っています。

 近年、脊髄損傷の患者さんが増加傾向にあります。当院では2013年から脊髄損傷外来を開設するなど、データを蓄積してきました。

 この分野を中心に、診療部、看護部、リハ技術部、地域医療部など、各部署が年間を通じて積極的に学会発表などに臨んでいます。

 ロボット、iPS細胞など、新たな医療技術とリハビリテーションのコラボレーションは、これから伸びていくでしょう。可能性を形にしていくには、若い職員の自由な発想が欠かせません。

 うれしいことに、「学会発表をやりたい」という声が、職員から数多く上がっています。それも、2年目、3年目の職員も熱心なのは、心強いことです。

 私の予定としては、2018年2月24日に大阪国際交流センター(大阪市)で開かれる「第11 回日本医療マネジメント学会大阪支部学術集会」の会長を務めます。

 テーマは「少子超高齢社会の医療をマネジメントする〜医療法改正・診療報酬 介護報酬同時改定を見据えて〜」です。

 患者さんを幸せにするには、職員たちも幸せでなければなりません。若手の職員も自由に研究活動できる環境づくりも、その一環です。

 教育体制、福利厚生など、職員が気持ちよくチームとして働くために、何をしたらいいか。前向きに考えられる風土が、当院には根付いています。

 看護師の働き方も、「フル勤務でなければ申し訳ない」と思わせる空気はありません。妊娠・出産するたびに休み、再び戻ってくる職員もたくさんいます。

 それぞれが働ける形態で働けばいいのです。子どもが発熱した、親の介護をしている。看護師に限らず、ドクターも事務職も、急な欠勤でも互いにフォローする意識が徹底されています。

◎地域を巻き込んでいく

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 高齢者の増加をはじめ、リハビリテーションの社会的な需要は高まっていくでしょう。

 急性期医療から在宅療養、介護予防まで、どの時期においてもリハビリテーションは必要です。地域包括ケアの中心として、もっとクローズアップされていくと思います。

 当院は三島圏域(高槻市、島本町、茨木市、摂津市)におけるリハビリテーション地域支援センターに指定されており、私がセンター長を兼任しています。

 当初はリハビリテーションを提供する医療機関が主に集まっていましたが、社会福祉士やケアマネジャーなど、地域のあらゆる医療関係の職種を巻き込んだ活動へと広がっています。退院後のフォローアップまで含めて、当院が地域包括ケアの中核となれるよう、努めていきたいと思います。

社会医療法人 愛仁会
愛仁会リハビリテーション病院
大阪府高槻市白梅町5-7
TEL:072-683-1212(代表)
http://www.aijinkai.or.jp/reha/


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