新年あけましておめでとうございます。
イギリスはEU離脱、アメリカ・韓国は大統領交代となり、世界情勢は予断を許さない状況にありますが、わが国においては大災害に見舞われることなく、財政が堅調に推移することを祈念したいと思います。
新病院は開院後2年半が経過し、2016年度病床稼働率は87.4%、平均在院日数は11日台、手術件数は1万1千件、外来患者数は1日平均2540人となり、建設計画時の想定数値に近づく堅調な上昇曲線を示していますが、入院診療単価は、いまだ7万円に到達せず、先達私立医科大学との距離は想定より短縮していないのが現状です。
医学教育センターについては、新センター長及び専任教員に関する構想が進んでおり、医学部にIR室を設け専任教員を設けることも決まりました。2019年度に決定している国際認証の受審に向けて、改革が加速度的に進むものと期待しています。加えて、優秀な学生を獲得できるよう、医学部学費を10%値下げし、バカロレア入試制度も導入しました。
看護学部については、看護師・保健師国家試験はほぼ100%の合格率を維持し、病院看護部との連携強化により卒業生の約6割近くの学生が本院に勤務する等、大学病院を有する利点を最大限に生かしております。
科研費申請件数増加に向けた2nd Jump up 作戦の結果、施行前と比較して、約60%増加させることができました。
2016年4月より3部門(研究支援部門、共同実験部門、バイオバンク部門)から成る研究創出支援センターが発足しております。今年は研究URA1人、研究指導教員及びバイオバンク部門長として1人の専従教員配置を行うほか、複数名の研究テクニシャンの配置も要望しており、組織横断的な研究活性化に向けた体制が充実するものと考えております。
医学雑誌・医学図書の電子化に伴い、医学情報センター(図書館)の果たす役割も変化しつつあり、教育目標も学習リテラシー能力・生涯学習能力を指導啓発することが重要な課題となってきています。医学情報センターと情報処理センターをAcademicMedia Center(総合医学情報センター)として統合し、図書館部門、基盤情報部門に加えて、ICT教育支援部門の3部門体制を設け、医学教育における役割をより明確なものとするよう改組を進めていく予定です。
All Aichi Idaiとして一致協力し、新たな発展に向け努力を続けて参ります。今年もよろしくお願い申し上げます。