明けましておめでとうございます。皆さま方におかれましては、新年を穏やかにお迎えになったこととお慶び申し上げます。
平素は、山口県医師会の会務運営並びに事業活動に対しましてご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げますとともに、本年もよろしくお願い申し上げます。
私が昨年6月に県医師会長に就任して以来7カ月が経過しましたが、医療を取り巻く環境は依然厳しく、少子高齢化に伴う医療提供体制の再構築や、医師の地域偏在、診療科偏在の問題、さらには医療の高度化等に伴う医療費の増大への対応など、多くの問題が山積しております。
こうした医療に関するさまざまな問題の解決のためには、国において医療に関わる財源確保が十分に図られることが何より急務であります。
しかし、最近の財政主導による医療費等社会保障費の削減政策により、地域医療に大きな影響が出てきておりますが、むしろ社会保障の充実により国民の不安を取り除き、一層安定した社会をつくっていく必要があります。
さらに、国においては消費税10%への引き上げを2019年10月まで延期されましたが、高齢になっても健康で生きがいをもって働き続けることによる一億総活躍社会を実現していくためには、医療・介護の財源をしっかり確保することが必要です。
そのためには、県民が十分な医療・介護のサービスを受けられるよう医療・介護の担い手である医療機関等の経営が安定して成り立つための適切な財源を確保していくことこそ重要であります。
我々医療関係者は、安心かつ安全で質の高い医療提供体制を確保するため、医療関係団体、関係機関等がこれまで以上に一致結束することが大切であると考えており、本年も一層の連携を深めながら、医療界の新たな創造に努め、県民の皆さんに安心していただけるような、明るくて希望あふれる良い年にしなければならないと決意を新たにしております。
山口県医師会は、医療が抱えるさまざまな課題に積極的に取り組むとともに、国民皆保険制度を堅持し、県民から信頼される医療提供体制の実現に向けて全力で取り組むこととしておりますので、今後とも皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
終わりに今年1年の皆さま方のご健勝、ご多幸を祈念して新年のごあいさつとさせていただきます。