【小児医療】連携、海を越えて

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高槻病院がサミティベート病院と人事交流

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両院の力を合わせて。左から2番目が南宏尚副院長、右から2番目が植田みゆき副看護部長

 超低出生体重児の高い治療実績を持つ愛仁会高槻病院(大阪府高槻市)が、アジア最大級の私立病院グループであるタイのサミティベート病院と覚書(MOU)を交わし、連携を進めている。

 今年2月、在タイ日本大使館で交わしたMOUは、両院の小児科における診療連携、人事交流、共同研究を目的としたもの。バンコクで在タイ日本人小児患者の診療に力を入れているサミティベート病院と、国内有数の小児科治療実績を持つ高槻病院が強固な連携体制を構築することで、両国の小児医療が飛躍的に発展することも、期待されている。

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高槻病院とサミティベート病院が交わしたMOU

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今年5月には、高槻病院の看護師(右端)がサミティベート病院で研修を行った

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サミティベート病院

 高槻病院の南宏尚副院長は提携のねらいについて、「タイ側は高槻病院の新生児医療とアレルギー治療について興味がある。こちらとしては、異文化と交流することで自分たちの医療について客観的にみることができる」と話す。

 副看護部長の植田みゆきさんは「あたりまえの通常業務を外国語であえて言葉にすることで、良い部分と悪い部分を再認識できます。タイの医療は患者さんに対して非常にていねいなので、その部分は学ばせていただきたい」と、人事交流事業で得られる効果に期待感をにじませた。

 MOUに基づいた人事交流の一環で、高槻病院は今年2回看護師をタイへ派遣している。タイからは10月と11月に看護師二人が来日して研修した。

 高槻病院が海外の医療機関と提携するのは初。サミティベート病院が日本の医療機関と連携するのは2014年の佐野病院(神戸市)に続いて2例目。

高槻病院で研修したタイ人看護師の話

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メイさん(39)
滞在/ 11月17日~ 11月25日

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ジョップさん(47)
滞在/ 10月30日~ 11月25日

 看護師になって16年目です。タイで看護師になるには、通常4年制の大学に進学します。タイでは女性の職業として教師の人気が高いのですが、祖母のケアをしたかったのと、生物学が好きだったことから看護師になりました。高槻病院で研修を受けて感じたのは、タイよりも日本のほうが医療現場のハイテク化が進んでいるということでした。

 タイだと書類をたくさん書かなければなりませんが、高槻病院では電子カルテシステムが入っていて、心拍数などバイタルが自動的に入力されるようになっています。そのためか、看護が効率的で一人の看護師で3人の赤ちゃんをみることができます。タイではすべて手書きなので1対1の看護しかできません。こういった電子化の良さについてタイに持ち帰って伝えたいと思います。

 タイでは夫の給料だけで生活することが難しいので、共働きの家庭が多いです。私が看護師になったのは、病院がたくさんあって仕事がみつけやすいと思ったからです。

 サミティベートに入職する際には面接と筆記試験があり、それから3カ月間が選考期間になります。看護師になって24年になりました。

 タイでは医師と医療スタッフが深く交流することがあまりないので、日本のチーム医療はうらやましく感じました。タイで医師は開業医のような立場なので、病院の場所を借りて診療するという感覚です。

 ナースと医師は個々にコミュニケーションをとり、役割はきちんと分担されています。医療スタッフ全員で話しあうことはないので、そういった部分は高槻病院の良さだと思います。


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