社会福祉法人 恩賜財団 済生会 支部岡山県済生会 岡山済生会総合病院 山本 和秀 院長

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「入外分離」の新病院で充実した医療を提供

岡山県立岡山操山高校卒業 1974 岡山大学医学部卒業 1974 同第一内科入局 1978 同大学院医学研究科修了 川崎医科大学附属川崎病院内科副医長 1982 トロント大学附属小児病院病理学教室およびSunnybrookMedical Cente(r 客員研究員) 1998 岡山大学医学部附属病院講師(第一内科) 2005 岡山済生会総合病院副院長 2007 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器・肝臓内科教授 2015 岡山済生会総合病院院長

 1938(昭和13)年、内科を主とした診療所として開設された岡山済生会総合病院。今年1月に新病院をオープンした。外来機能は旧病院を使った外来センターに残し再整備。入院機能と外来機能を完全に分離し、さらなる医療の充実を目指す同院の山本和秀院長に話を聞いた。

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―今年1月、入外分離の新病院を開設されたそうですね。

 既存施設の老朽化の解消と、より質の高い医療サービスの提供を目的として、新病院をオープンしました。新病院となる当院を救急・入院医療専門、岡山済生会総合病院附属外来センターを外来診療専門にして、病院機能を二つに分離して診療しています。

 当院は、地域の基幹病院として急性期対応機能を拡大し、療養環境の整備、大規模災害時対策などに重点をおいています。

 救急対応のために、ICU10床、HCU16床を増設し、超急性期医療への対応を強化しました。

 これは県下最大規模です。また、災害拠点病院としての役割も担うため、建物は免震構造で最上階にはヘリポートを設置。3チームのDMAT(災害派遣医療チーム、各5人)と2人の統括DMAT隊員も配備しています。

 その他にも、内視鏡センター、IVRセンター、放射線治療センターなど、計11のセンターをつくったことで、より専門性の高い診療を提供できるようになりました。

 将来的には、専門外来も開設する予定です。そうなれば、最初から入院を目的として来院される方の外来診療も受けられるようになると思います。

 外来がなくなったことで院内が静かで落ち着いた雰囲気になりましたので、患者さんの快適性も向上したのではないでしょうか。入院診療をする環境としては好条件です。

 一方、外来センターは、かかりつけ医からの紹介患者や専門診療に重点をおき再整備する計画で、新たに透析センター、がん化学療法センターも開設しました。

 2017年1月からは眼科と皮膚科の日帰り手術をスタートさせます。これが始まれば、入院医療が必要な手術は当院で受け入れ、日帰り手術は外来センターの中だけで完結させられるようになります。

 また、2018年春には、現在解体中の旧西館と立体駐車場跡地に新しい駐車場と、最新の健診機材を備えた2フロアの健診センターをオープンさせる予定です。

 現在はまだ、入院と外来を分けただけの状態です。今後は外来センターをもっと患者さんにとって利便性の良いものに変えていく必要があると考えています。

 日本では、入院と外来が一体化している病院が多いのですが、アメリカやカナダでは、必ずしもそうではありません。

 通院可能な患者さんを診る病院は、「OutpatientClinic」といって、完全予約制で診療しています。患者さんは待ち時間なく受診することができますので、今後は、初診であっても完全予約制にするなど、外来センターの運営を効率的に改善していきたいですね。

 Outpatient Clinic として、患者さんにとって価値のある診療ができるようになれば、入外分離にした意味があると思います。

―年末から年始にかけての移動は大変だったのでは。

 12月31日に引っ越しをして、救急センターは翌1月1日から、一般外来は1月4日から診療を開始しました。かなりタイトなスケジュールであったにもかかわらず、職員全員が協力的で助けられました。

 済生会の理念にも通じることですが、当院には献身的な気持ちが強い職員が多いように感じます。ファミリー意識が強いというか、組織に対して非常に協力的です。そしてこの精神は、長い歴史の中で、済生会という組織が培ってきたものかもしれません。

―済生会として、今後の展望は。

 済生会は、1911(明治44)年、明治天皇の「恵まれない人々のために施薬救護による済生の道を広めるように」という御心に沿って設立されました。「あらゆる人々に手をさしのべる済生の心でまことの医療奉仕につとめます」という理念のもと、社会的弱者といわれる方たちを救済するため、求められる医療を提供してきました。

 これからも、その理念が変わることはありませんが、超高齢社会になった今、2025年問題をはじめ、いろいろな変革が起きています。疾患の内容や治療法だけでなく、患者さんの年齢や家族構成なども様変わりしているため、10〜20年前に求 められていた医療と、現在、そして10年後に求められる医療とでは、大きく異なります。過去にやっていたことを、そのまま継続していればいいというものではありません。

 私は医者になって40年ほど経ちますが、過去においては当然であるとされてきた論理や認識、価値観では未来のことを語れないような気がしています。

 日本の医療費、保険診療が限界を迎え、後期高齢者が増加していく時代の中で、在宅医療・介護を推進する流れがあります。当院は、急性期、入院医療を継続していくことに変わりはありませんが、急性期から在宅へすぐに移行できるわけではありません。そこに必要となる中間的な施設をどうやって準備するかということも考えていかなければならないと思います。

 われわれに求められているものをどういう形で提供していくべきか。これにはお手本がありませんが、変わりゆく現状を認識しながら、時代の流れとともに変化していかなければならないのです。

 医療に限らず、何ごとも社会に必要とされているからこそ存在意義がある。この病院に対して、社会が求めている医療を把握し、提供していきたいと考えています。

社会福祉法人 恩賜財団 済生会
支部岡山県済生会 岡山済生会総合病院(入院棟)
岡山市北区国体町2番25号
TEL:086-252-2211(代表)
http://www.okayamasaiseikai.or.jp


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