津島市民病院 松崎 安孝 院長

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地域とつながり安心・信頼の医療を提供

東京都立九段高校卒業 1977 信州大学卒業 稲沢市民病院 1991 津島市民病院外科部長 1999 同病院副院長兼外科部長 2000 同病院院長

 愛知県西部に位置する津島市。津島市民病院は海部(あま)医療圏の中核病院としての役割を担う。松崎安孝院長にその方向性などについて聞いた。

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◎新病院建設に伴って

 1997年に現在の病院の新築工事が始まり、新病院として開院したのが2003年。あれから13年が経ちました。

 1990年代後半、新病院の建設中に、海部地域の医療圏と基準病床数が見直されました。これに対応するために、当院の病床数を、約1.5倍の440床に増床しました。

 病院運営を引き継いだものとしては、医師や看護師の確保など運営の方向の見直しをせざるを得なくなりました。

 公立病院にとって、年度の予算、決算は必要な手続きです。しかし、予算は医師の確保とも連動します。長期的な計画が立てにくいため、特に地方においては、医師確保が難しく、この見通しが流動的なので、予算編成にはどこの公立病院も苦労していると伺っています。

◎救急から在宅までをカバー

 愛知県には20近い公立病院がありますが、運営状況は地域によって全く異なります。当院がどう生き残っていくかが課題です。

 当院がこれから目指していく役割を一言で表現すると「2.5次救急から在宅まで」でしょう。現在、急性期病院として、2次の救急医療を担い、患者さんを受け入れています。昨年は4335台の救急車に対応しました。これに加えて、本来なら3次救急医療機関が受け入れるような患者さんを、可能な限り受け入れる体制を整えておくという考え方を「2.5次」と捉えて、救急には特に力を入れています。

 例えば小児科の場合、現在、毎日当直をしています。地域での需要もありますし、そうすることで3次救急病院の負担軽減にもつながります。

 かつては、医師会の先生方に週一回救急を手伝っていただいた時期もありましたが、現在は当院の医師だけで対応できるようになりました。

 また、地域包括ケアを確立するためにも、在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する「回復期機能」にも力を入れています。今年3月には地域包括ケア病棟(48床)を開設しました。

 訪問看護ステーションの機能もあり、私自身も訪問診療に行っています。

 診療においては、産科機能は公立病院として守るべきものの一つです。現在、お産は、年間200前後で、年々減っているのが実情です。しかし、少子化だからこそ、その役割を果たしたいと考えます。

 神谷里明副院長が乳腺疾患を扱っていることもあり、乳がんに力を入れているのも当院の特長です。検診から診療まで、幅広く取り組んでいます。

 当院は、津島市と協力しながら、健康や福祉のさまざまな事業を行っています。なかでもここ数年は、乳がん月間である10月に月1回、日曜日の乳がん検診に取り組んでいます。乳がんの年間の症例数は50例と実績も挙げています。10月はピンクリボン運動に協力しようと、病院の屋上をピンクにライトアップする活動もしています。

◎研修医の教育に注力

 2004年、臨床研修医の受け入れをスタートしました。当初は現場から「忙しい」という反対の声もありましたが、理解も広がり、最近5年間では年平均5人前後の臨床研修医を受け入れています。

 2009年には、臨床研修病院として研修医から選ばれるための基本方針を決定しました。

 実現するために、名古屋大学に協力を要請。当初2人だった内科研修指導医が、現在では11人までになりました。内科以外でも 、外科 、産婦人科、小児科や眼科などで、指導医が継続的に在籍できるように協力を得ています。2004年からこれまでに60人の研修医が研修を修了し、半数以上の28人が初期研修後に当院で後期研修を行いました。

 当院のような規模の病院の良さは、指導医がマンツーマンで 、きめ細かに指導できること。各科とも一生懸命教えています。各科の垣根が低いので、職員は診療科を越えて仲良くやっていると思います。

 また、3カ月に1回程度は、食事会を開いて、仕事やプライベートについて 、ざっくばらんに話せる機会を設けています。できる限り研修医のストレスが発散できるようにしたいと工夫しています。

 個人的には、新専門医制度は、その身分保障などの点から、まだ課題もあると思います。新専門医制度の実施が2017年度は見送りとなりましたが、この点も検証し、改善して欲しいと考えています。

◎基本理念を大切に

 当院の基本理念は「地域とつながり安心・信頼の医療を提供します」です。これは、2014年4月に職員から募集し、選ばれたもので、その後、経営会議で合意し、決定しました。

 現在、この理念のもとで、この地域になくてはならない病院を目指して運営に取り組んでいます。

 患者さんはもちろん、職員にとっても「津島市民病院に来てよかった」と思ってもらえるような病院にしたいと考えています。そのためには、職員に心の余裕がなければなりませんね。

 また、私もそうですが、医療職になる人というのは、心のどこかに「人を助けたい」という気持ちがあるものです。その気持ちをいつまでも保ち続けられるような職場でありたいと願っています。

津島市民病院
愛知県津島市橘町3丁目73番地
TEL:0567-28-5151(代表)
http://www.tsushimacity-hp.jp


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