博多ひのきクリニック 檜 友也 院長

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この時代、この場所でしかできない医療を

北筑高校卒業 1997 東海大学医学部卒業 同小児外科学教室入局 2001 香川小児病院小児外科 2002 東海大学医学部消化器・一般外科 2003 東海大学大磯病院外科 2005東海大学小児外科学 2008 中国上海日系クリニック 2015 博多ひのきクリニック開院

 2015年、JR博多駅から徒歩5分の場所に開院した博多ひのきクリニック。渡航外来をメインに、土・日曜診療など、特色を打ち出している。開院までの歩みは、そして思いは。檜友也院長に聞いた。

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海外へ出る邦人の安全のために

 東海大学を卒業し、小児外科医として10数年の大学勤務後、自分の臨床能力を試したいと中国・上海に渡ったのが2008年。日系のクリニックで、上海在住の日本人に対して、プライマリ・ケアを中心とした診療を6年ほど行いました。

 その時に、ワクチンの重要性や感染症のリスクをほとんど認識していない日本人の多さに驚きました。

 海外にはA型肝炎、腸チフス、デング熱、ジカ熱...多くの感染症があります。特に狂犬病は、発症したら100%死ぬ、われわれ上海で医療に従事していた者からすると、エボラ出血熱やエイズよりも怖い感染症。中国では、年間4千人ほどが亡くなっています。

 でも、隣国の感染症についてさえもほとんど知識を持たずに出張や赴任する人が多い。特に、九州から来る人は、きちんと渡航外来を経ずに渡航し、不利益を被ることが多いと感じました。

 私は福岡県の出身です。それもあって、海外への玄関口でもある福岡・博多で渡航外来を開こうと思いました。

ワクチン、指導、健康診断も

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海外在留邦人数推移

 標高3000m以上の高地に行く場合には、高山病になる恐れもあるため、予防薬を処方したり危険性を説明したりします。

 「蚊」は世界でもっとも多くの人を殺している、とまで言われます。蚊に刺されないよう外用薬を処方したり、指導したりもします。

 ワクチンは3回接種しないと効果がないものもありますから、最低1カ月前には受診してほしいと思っています。

 今、海外在留邦人数は増加の一途です。若い人たちは、ボーダーレス。これからも、どんどん海外に出ていくと思います。渡航外来の役割は、これからますます多く、重要になっていくことでしょう。

 渡航外来の仕事は、産業医学と深い関連があります。企業からの派遣出張や赴任の場合、企業には安全配慮義務があり、派遣前後の健康診断実施や必要な予防接種を受けるように指示することなどが定められています。

 そのため、産業医の仕事も担っています。博多駅周辺の企業に月1回行き、健康診断なども受け持つ。中心地だからこそできる医療をしなければと思っています。

インバウンドにも対応

 日本政府はインバウンドに力を入れており、福岡を中心とした九州にも、海外からの旅行者が数多く訪れています。

 私は多少の英語と中国語でのコミュニケーションが可能です。それでは十分ではありませんので、中国語と韓国語に関しては通訳も常駐しています。

 体調が悪いときは、不安が増すものです。英語で話していた中国人の患者さんに、私が中国語で話しかけると、その瞬間、表情がパッと明るくなることがあります。中国語や韓国語は通じないからと無理をして英語を使っている外国の方は多いと思いますね。

 ホテルから、宿泊している外国人旅行客の体調が悪くなったと紹介されるケースも増えてきています。

 日本語が話せない海外からの患者さんは、薬局へ行くのも困難です。そこで、当院は院内処方をしています。この院内処方は、一般診療にお越しになる小さなお子さんを連れたお母さんからも、好評です。

土日も外来診察

 海外に行く方はワクチン接種と健康診断が必須です。家族と一緒に駐在することになる人も多いため、家族全員で来院できるようにと土曜、日曜も診療時間にしました。

 すると、意外と一般診療(外科、内科、小児科)でお見えになる方が多くて驚きましたね。私は卒後長い間、小児外科医で、上海では総合医でしたので、子どもから大人まで、内科も外科も診ることができる。そこで専門性が必要だと判断したら、すぐに紹介するようにしています。

 開院から1年半。渡航外来、そして産業医として、少しずつ認知度が上がってきたところです。JR博多駅前というこの立地、そしてこの時代だからできる医療をしていきたいと思っています。

博多ひのきクリニック
福岡市博多区博多駅南1丁目8番34号 博多駅FRビル7階
TEL:092-477-7215(日本語)
TEL:092-477-7216(中国語・韓国語)
http://hinoki-clinic.com/


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