編集の窓

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

『時の響きて』という詩がある。作者の鶴ケ岡裕一さんは、鹿児島県鹿屋市にある国立ハンセン病療養所・星塚敬愛園を何度も訪れて、入所者から聞き取った思いを文字にした。曲がつけられて歌にもなった詩を、抜粋して引用する。

親類・身内に差別迫害がおよぶのを恐れ、偽名で過ごさねばならなかったこの生涯/死ぬときも偽名なのです。仲間が死んで、それを仲間の手によって火葬され、遺骨になっても故郷へは帰れません/我らは業病に非ず。あなたと同じ「心」を持つ人なのです。

遺骨になっても故郷に帰れない。それはいまも同じで、ほとんどの親族は遺骨の受け取りを拒否するという。

7月号に掲載した駿河療養所では入所者が妊娠した際は中絶され、胎児は標本にされて長い間放置されていた歴史を知った。「人」と思わなければ、人間はどんな残酷なことでもできる。

親族が遺骨の受け取りを拒否する理由のひとつに、世間体という社会のまなざしの存在がある。まなざしを変えるには実体を正しく伝え、根拠のない恐怖心と偏見を払拭するほかない。

全国の療養所では、ハンセン病の歴史や入所者の現状を知ってもらうために、見学を受け入れている(予約が必要)。夏休みなどを利用して、ぜひ足を運んでいただきたい。 


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

九州初の地下鉄駅直結タワー|Brillia Tower西新 来場予約受付中

九州医事新報社ブログ

読者アンケートにご協力ください

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【今月の1冊, 今月の一冊】
イメージ:今月の1冊 - 88. AI vs. 教科書が読めない 子どもたち

Twitter


ページ上部へ戻る