ー藤池プロのスコアメークの秘訣は何でしょう。
コースに出て、その日調子が悪いと感じたとします。そういう場合、極端な話、パーオンは狙わず、すべてアプローチでグリーン近くに寄せるぞ、と気持ちを切り替える方がいいでしょう。
パーオンを狙って失敗し、バンカーやラフに入れてしまったとします。そうすると「ミスをしてしまった」という気持ちが、頭の中を支配し、それを引きずってしまうものです。「まだチャンスがある」とすぐに頭を切り替えるのは難しいでしょうね。
最初からアプローチで寄せると決めていればパーを取るためには、あと2回チャンスがある、と考えることができます。
ーアマチュアも、そういう心持ちでいるべきですね。
そうですね。ドライバーでも「今日は飛距離が出ない」と感じたら無理に飛ばす必要はないんです。
「今日は調子が悪いからOBにならない程度に、打てばいいや」と思えるとリラックスして、普段のスイングを取り戻す可能性が高くなります。
その時の自分の調子に合わせて考え方を変える。
それができるようになれば、スコアをまとめやすくなると思いますよ。
ーメンタル面がスコアに及ぼす影響は大きいんですね。
ボールを真っすぐに飛ばそうと頭で意識しても、そううまくはいきません。飛ばす方向を意識しすぎると体が回転しなくなるんです。
とにかく、ダフってもトップしてもいいんだという気持ちで打ってください。クラブを振り切れば多少ダフっても、それなりにいい打球が飛ぶもので、とにかく振り切ることが大事なんです。
◆ ワンポイントレッスン ◆「フェアウェイウッド」
フェアウェイウッドはアマチュアにとって、一番扱いの難しいクラブで、調子のバロメーターといっても差し支えありません。
私は調子が悪い時、クラブを短く持ち、ターフを取るような打ち方をします。そうすることでしゃくりが無くなり、ボールは真っすぐに飛んでいきます。
- 用語解説
- *ダフる:ボールの手前の地面をたたくこと
- *トップする:ボールの頭を打ってしまうこと
- *ターフを取る打ち方:芝生を削り取るように打つこと
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