▼リストバンド型の活動量計測器メーカーが世界の顧客から集めた2013年のデータが興味深い。最も睡眠時間が短いのは東京の平均5時間46分で、最も長いのがオーストラリア・メルボルンの7時間5分だという
▼米国疾病管理予防センターは7時間を推奨し、最も能力を発揮する人々は1日あたり8時間36分の睡眠をとっているとの研究結果もあるようだ
▼睡眠を促進するものとして飲酒や睡眠導入剤が思い浮かぶ。睡眠導入剤は酒よりも体にいいと言い切る医師もいる。職務柄、服用している医師は多いのではないか
▼少しの不眠ならインターネットにある「睡眠導入音楽」で改善できるかもしれない。人気の曲は何千万回も再生され、世界中から感謝の声が寄せられていて、こんなに眠れない人がいるのかと驚かされる
▼本紙5月20日号で林内科胃腸科病院の上津原甲一院長が、「右脳は情緒脳(音楽脳)とも呼ばれ、心のハーモニーを醸し出す作用がある。そこで右脳を刺激すれば、ドーパミンやセロトニンが分泌されて気持ちが和やかになる」として音楽療法の効果に言及している
▼今これを読んでいる人はよく眠れているかもしれない。短時間で十分だと強さを誇っている人もいるだろう。でも睡眠の足りていない人が身近にいるかもしれない。目指せ睡眠8時間。生活のスキルアップとして、試しに今夜あたり、「睡眠導入音楽」に耳を傾けてみてはいかがだろう。