広島医療生活協同組合 広島共立病院 村田 裕彦 院長

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情報を共有し、共に医療を行う

村田 裕彦(むらた ひろひこ)1976 私立修道高校卒業 1983 鳥取大学医学部卒  山梨勤労者医療協会 1985 広島共立病院内科 1994 同内科部長 1999 同副院長 2008 同院長 ■日本医師会認定健康スポーツ医、日本医師会認定産業医、心臓リハビリ指導士

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救急センター内で撮影

●2014年9月に新病院がオープン

 2014年の8月20日、開院10日前に広島豪雨土砂災害が起こり、旧病院が被害を受けました。3棟あった旧病院の内の1棟は、60㌢ほど浸水し、CTやエコーなどの機械が全損してしまいました。その為、救急車の受け入れができず無念でしたね。

 新病院オープンに伴い、旧病院は撤去する予定でしたが、同年12月まで被害が少なかった病棟を地域の方の避難所として提供させていただきました。

 新病院は災害に非常に強い設計となっており、災害があった場合も患者さんの受け入れ体制は万全です。

 先月、熊本で大地震がありましたが、私もJMATとして現地に赴く予定です。2年前の豪雨災害で広島は全国から多大な支援をしていただいたので、今回はその恩返しの気持ちもありますね。

 被災者のみなさんは現在、避難所生活をしています。われわれも経験しましたが、避難所の生活環境は決して良いとは言えません。ノロウイルスなどの発生も聞いていますし、特に衛生環境を危惧しています。

●急性期医療を担う

 新病院では急性期医療、回復期リハビリテーション、緩和ケア、健康増進に重点をおいた医療活動に取り組んでいます。新たに設置した救急センターでは救急車の受け入れを積極的に行っていますし、手術室も4つあります。

 また救急センターと同フロアには画像診断センター、内視鏡センターなどの施設を設置しています。

 当院がある広島市安佐南区はベッドタウンでマンションなどが増え、ファミリー層を中心に人口が増加しています。県内のほかの地域より高齢化率は低いのですが、人口が多いので高齢者の数自体は少なくありません。人口増に伴い、急性期医療へのニーズが今後も増加し続けることが予想されています。

 安佐南区で総合的な機能を有した病院は当院のみです。地域の急性期医療を守るのが当院に求められる役割だと考えています。

●来年、創立40周年

 1977(昭和52)年の創立以来、今で言う地域包括ケアを実践してきましたし、今後もその姿勢は変わりません。新病院建設を契機に変わったことといえば、急性期をより発展させたことと緩和ケア病棟の設置です。

 当院は来年11月に創立40周年を迎えます。節目の年なので40周年記念誌の発行や地域の開業医の先生などをお迎えした記念行事の開催を計画したいと思います。

●情報の共有

 今やひとつの病院だけで医療を完結できる時代ではありません。地域の先生たちあってこその広島共立病院だと思っています。

 広島県にはHMネットという、県と県医師会が構築し運営する地域連携ネットワークがありますが、私たちはHMネットができる前から独自に地域連携ネットワークを構築していました。

 これまで情報を共有し、共に医療を行うスタイルを実践していますし、今後もそれをより強固なものにしていかなければなりません。

 また当院では電子カルテを患者さんにも開示しています。

●チーム医療の取り組み

 私たちはチーム医療が重要視されるようになる前からチーム医療に取り組んでおり、各職種の立場を尊重して、患者さん中心の医療に力を注いできました。無差別平等の医療を行い、今後も患者のみなさんに等しく質の高い医療を提供していくつもりです。

●地域住民の健康増進に寄与したい

 昨年春に北館(旧病院東館跡地)に3階建ての複合施設をオープンさせました。

 建物の1階に「メディカルフィットネス共立」というフィットネスジムを旧病院から拡大移転し、医療スタッフと連携した安心・安全なトレーニングを提供しています。2階はショートステイ、3階にはデイケアがあります。

 メディカルフィットネス共立のように、病院がフィットネスジムを運営するのは珍しい取り組みではないでしょうか。

 また地域から要請があればインストラクターが赴き、健康づくりの指導などを行っています。こうした取り組みをすることで地域全体に健康づくりのノウハウが広がっていけば幸いです。

広島共立病院住所:広島市安佐南区中須2 丁目20 番20 号
電話:082・879・1111URL: http://www.hiroshimairyo.or.jp


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