― 藤池昇龍のゴルフ道場 ② ―
4月28日〜5月1日の「中日クラウンズ」では69歳の尾崎将司選手がエージシュートまであと一歩(スコア70)でした。普段はしょっちゅう達成していると思いますが、このツアーではコース設定が非常に難しくなっていたためでしょう。
同じ試合で、片岡大育選手は16番ホールを終えた時点で2位に2打差をつけての首位でした。しかし、17番ホールで痛恨のダブルボギー。優勝を逃してしまいました。
歴史ある試合での優勝争い。しかも、あの17番ホールはティーに立つとグリーンが狭く見えるのです。そのため、グリーンに乗せればいいと思ったにもかかわらず、足が滑り、行ってはいけない左にボールが飛んでしまいました。
そうでなければ手堅いゴルフに徹していたでしょう。ゴルフは、つくづくメンタルが大事なスポーツだと再認識させられました。
私の中日クラウンズでの思い出といえば1999 年、「ゴルフの帝王」ことジャック・ニクラウス選手の前組でプレーしたことです。ニクラウス選手は数多くのギャラリーを引き連れ、コースの周囲をギャラリーが取り囲んでいました。コースが狭く感じて打ちにくかったことを覚えています。
《用語解説》
●エージシュート:18ホールの1ラウンドの総スコアが、自分の年齢以下でホールアウトすること。
●ジャック・ニクラウス:1940年生まれ。アメリカ出身のゴルフプレイヤー。ゴルフ界では最も偉大なゴルファーの1人とされ、その卓越したプレーによって、ゴルフという競技をメジャーにした貢献者。「帝王」というあだ名を持ち、その生涯戦績はずば抜けている。