林内科胃腸科病院 上津原 甲一 院長

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開院40周年の林内科胃腸科病院県民ホールで謝恩コンサート
「講演とコンサートで左右の脳を刺激し、癒しの時間を楽しんでいただきました」

1967 鹿児島大学医学部卒業 1969 東京女子医科大学脳神経外科入局 1981 ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)脳神経研究所留学 1982 鹿児島大学医学部脳神経外科助教授 1988 鹿児島県立大島病院院長 1990 鹿児島市立病院脳神経外科部長 1998 同副院長兼脳神経外科部長 2005 同院長 鹿児島市病院事業管理者 2014 林内科胃腸科病院院長 医学博士 ■Medical Practitioner(外国医師臨床修練指導医) 脳神経外科専門医てんかん専門医指導医脳卒中専門医 頭痛専門医指導医 ■全国自治体病院協議会顧問 自治体病院共済会取締役 鹿児島救急医学会会長鹿児島臨床救急研究会会長 鹿児島県救急業務高度化協議会会長 2016 年4月から大阪青山大学客員教授(医療倫理)

 1976(昭和51)年に開院した医療法人起生会・林内科胃腸科病院(林良昭理事長)。今年3月20日、かごしま県民交流センター県民ホールに、関係者や一般市民を集め、40周年謝恩コンサートを開いた。

 上津原甲一院長によれば、「第1部は鹿児島県立図書館の原口泉館長の講演で左脳を刺激し、第2部では天満敦子さんのバイオリンで右脳に刺激を与えて、癒やしの医療の具現をさせてもらった」。590人収容の会場はほぼ満員になったという。上津原院長に今とこれからを聞いた。

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―地域包括ケア病棟を開設して1年が過ぎました。

 私が当院に赴任した時、20日以内に退院する一般病棟と、長期入院の療養病棟があり、この中間を補填(ほてん)する病棟がありませんでした。今は全77病床のうち21床が地域包括ケア病棟として運用されています。急性期のあとのリハもあれば、地域連携からの紹介もあり、ほぼ満床です。

 これからのことで心配なのは、診療報酬改定でも見られるように、病院の経営が、国の医療政策にますます左右されることです。一つ見間違うとハシゴを外されかねません。そこらを注視しながら自分の病院を運営していくことになります。

―音楽療法を始めました。

 入院している人は不安が強いんです。そのため左脳が危機管理センターを立ち上げています。そこから神経伝達物質のノルアドレナリンが分泌されて不安や焦燥感が出やすい状態になっています。右脳は情緒脳(音楽脳)とも呼ばれ、心のハーモニーを醸し出す作用があります。そこで右脳を刺激すれば、ドーパミンやセロトニンが分泌されて、気持ちが和やかになります。この状態になると、患者さんは治療に前向きになります。患者さんと腕を組んで病気に立ち向かうためのひとつの手段として、音楽療法を始めました。

 そして次の段階で、音楽運動療法を進めることにしました。リハビリ、デイケアで取り入れるために、リハの人たちに作詞を頼みました。心の若返りを体の若返りに繋げることで、すべての高齢者が対象になります。作曲は毎週来てもらっている作曲家でピアニストの満田昭人さんに頼みました。この踊りを40周年謝恩コンサートのオープニングセレモニーで披露し、大受けでした。

―これからの計画は。

 医療に大切なのは人材です。なかでも看護が要(かなめ)ですから、看護部長に元藤田保健衛生大学病院副病院長を、副看護部長に前鹿児島市立病院副総看護師長に来てもらいました。医師部門では前鹿児島市立病院の内科部長に来てもらい、医療の質をさらに高めることで、患者さんの信頼を得るように努めています。この教育環境が整えば次に、例えば内視鏡センターみたいな専門分野を立ち上げたいと思っています。

―若い医師にコメントを。

 輝く医師になってほしい。病気を診るのではなく、人を診るのが原則です。そのためには自分のキャパシティーを広げなければいけません。医師の自由度が大きくなれば、患者さんの自由度も大きくなります。医師である前に、人の話に耳を傾けることのできる人間であるべきです。最近の若い医師はデータの見過ぎで、患者さんを見ていない。輝く医師になるには、最終的には患者さんに慕われること。慕われるにはどうすれば良いか考えてほしいものです。

鹿児島市武2-33-8 ☎099-257-6969 http://hayashi-hp.or.jp/


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