医療法人 和同会 広島グリーンヒル病院 稲水 惇 院長

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地域包括ケアシステムの実現に向け私たちができることを追求したい

いなみず・つとむ 1971 広島大学医学部卒、広島大学内科研修医 1973 広島大学第2 内科入局、国立大竹病院1974 広島大学附属病院医員 1977 年広島大学医学部助手 1979 米国City of Hope Medical Center 留学 1981広島大学医学部講師 1982 米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 留学 1986 国立療養所柳井病院副院長 1991 広島大学医学部講師 1994 広島大学医学部助教授 1995 広島大学教育学部教授 2004 広島大学大学院保健学研究科教授 2010 広島大学名誉教授・医療法人和同会広島グリーンヒル病院副院長 2013 より現職。専門は呼吸器内科学、スポーツ医学。著書:理学療法士のための運動処方マニュアル(分担、文光堂)ほか多数。

 山口・広島両県で8病院を運営する医療法人和同会。今年4月、設立20年を迎える広島グリーンヒル病院の稲水院長に話を聞いた。

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■理念と特徴について

 当院の理念は、常に患者さんとご家族の立場に立って考え、行動することです。医療・保健・福祉分野での連携を図り、地域のニーズに応えられるよう、職員一同、日々がんばっています。

 入院患者さんの割合は、地元である広島市佐伯区、隣接する西区、廿日市市で85%を占めていることからも、地域に密着した病院として役割を果たすことが重要です。

 大部分は慢性疾患の患者さんですが、従来から患者さんの在宅への復帰に注力するとともに、急性期病院、回復期病院からの患者さんも積極的に受け入れており、昨年、1つの病棟を在宅復帰機能強化加算病棟に転換しました。

 また、入院判定会議を毎日開いて、入院紹介にも迅速に対応しています。

 約1,000㎡のリハビリルームでは、26人のスタッフが入院300人、入所100人に対応しています。この充実したマンパワーと設備を活用し、さらに発展させていきたいですね。

 加えて、地域包括ケアの要である「在宅療養」に向け、看護・介護・リハビリ職員、相談員といった、多職種のスタッフで自宅を訪問するなど、退院支援の強化も図っているところです。

 当院では終末期医療が中心となりますので、尊厳死にも十分配慮し、患者さん、ご家族との対話を重視する医療を心掛けています。ボランティアの方々の協力も大きく、「傾聴ボランティア」の中には近所の住職さんもいらっしゃいますよ。

■地域に密着した病院

 地域の皆さんと交流を図るため、患者さん、ご家族、病院スタッフ、ボランティアの方々にご参加いただき、さまざまなイベントを行っています。さくら祭り、夏祭り、秋祭り、遠足、クリスマス会など、好評いただいているようです。

 また、2014年8月には、地元の自主防災連合会と災害相互応援協力協定を締結しました。これは、災害時に当院を避難場所として提供し、住民同士で避難誘導を行うものです。同年11月には、本格的な防災訓練(左写真下)を実施しました。

■信頼され、質が高く、安全な医療の提供

 職員の自己研鑚(さん)、人材育成にも力を入れていて、定期的な院内研修会、職場ごとの新人教育プログラム、プリセプター(新人看護師の教育・指導を行う看護師)制度、学会、キャリアアップ研修会などへの積極的な参加を促しています。これはすべて、地域の方々に安心していただける病院であり続けるためです。

 さらに、医療安全管理委員会、院内感染対策委員会、防火・防災管理委員会などを通じて、安全対策にも万全を期しています。

 厳しい医療環境の中ではありますが、職員みんなの努力もあって、健全経営ができています。病床稼働率のアップ、コスト削減に取り組むと同時に、建物の老朽化に伴う設備の計画的改修、優秀な人材確保にも取り組んでいるところです。

■今後の展開

 現在、国は療養病床の再編を進めています。これから示される施設の具体像を見ながら、現在の医療型療養病床200床と、100床の介護型療養病床の病棟再編に取り組んでいく予定です。

 幸いなことに、五日市和同会には、地域包括ケアシステムの構築に向けて着々と進められている施策の要となる施設、事業所がそろっています(介護老人保健施設、訪問看護ステーションなど6事業)。病院内の施設事業所間の連携を強化し、さらには地域の医療機関や施設、事業所との連携強化を図りながら、この地区の地域包括ケアシステムを担う拠点施設になることを目指しています。

■将来の夢

 これは、私の個人的な夢でもあるのですが(笑)、将来的には敷地内に「健康づくりセンター」を創設したいと思っています。

 私は、もともと呼吸器内科学が専門ですが、アジア競技大会(1994年)の広島開催が決まったとき、選手たちを医科学的にサポートするチームの一員として招集されました。そのことがきっかけで、新たにスポーツ医学について学び、研究を続けてきました。

 今では少し遠のいてしまいましたが、これまで蓄積してきたスポーツ医学の研究成果、実践してきた運動による疾病予防・健康増進プログラムのノウハウを、地域医療にも生かすことができないか、と考えています。

 医学的根拠に基づいて患者さん一人ひとりに合った運動処方を作成し、運動の実践を通して、疾病予防、健康増進を図る。

 そのためには、「健康づくりセンター」の創設が不可欠です。通院・入院の患者さん、地域住民、などに門戸を広げ、地域の活性化と地域住民の方々の健康づくりにこれからも寄与していきたいですね。


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