公益社団法人 福岡県看護協会 花岡 夏子 会長(認定看護管理者)

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【これから看護職に求められること】地域・在宅と医療機関をつなぐ役割を果たすことになるでしょう

福岡県嘉穂郡穂波町(現・飯塚市)出身。飯塚病院附属の看護専門学校を卒業後、同病院に就職。看護専門学校専任教員・教務主任を経て、2001年看護部長就任、2002 年から副院長を兼任する。勤務の傍ら九州産業大学経済学部を卒業。2001年、認定看護管理者を取得。2013 年7月から公益社団法人福岡県看護協会会長を務める。看護師になってすぐ茶道(裏千家)を習い始め、今では十数人に教えるほどだという。

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2015年10月から始まった、離職する看護師などの届け出サイト「とどけるん」の活用状況は。

 職場を辞める看護師に看護部長や看護師長たちが、「とにかく届けておきなさいよ」と積極的に声をかけてくれているおかげでずいぶん増え、始まって1カ月、全国で3千7百人でしたが、3ヶ月後には1万2千人を超えました。福岡県の同時期では493人の届け出数で、今も増えています。

 このサイトの便利なところは、仕事を探している看護職と、看護職を求めている施設側が、同じサイト内でお互いに情報交換でき、ハローワークとも提携して看護職(保健師・助産師・看護師・准看護師)が切れ目のないキャリアを積み重ねられるようになっています。

 福岡ではもっと強化するために、福岡県の協力で、ナースセンター本所と県内4地区にサテライトをつくりました。福岡地区は福岡大学病院内に、そして北九州地区は北九州市立病院の一角にある看護専門学校の中に、筑豊地区はせき損センターに、筑後地区は久留米大学病院の中につくらせてもらいました。

看護職は命と向き合うことも多い仕事。働き続けられるモチベーションはどこから生まれるのでしょう。

 それは専門職としての醍醐味(だいごみ)を体験するからだと思います。

 看護学ほど日ごろから人について学べる学問はないと思います。その人の身体面、いわゆる解剖生理や病気の知識は当然として、精神面、社会面、コミュニケーションの方法など、患者さんを理解するため多くの領域が含まれています。これは看護を実践する時は必要不可欠ですね。

 新人さんにみられますが、技術が未熟で注射針が入らなかった看護師が、うまくできるようになると、それが自信となり、自分の進歩や成長が具体的にわかるようになります。看護職はそれが見えやすいですね。これはお医者さんも同じだと思います。患者さんの様子がわかってくる(正確に観察できる)ようになると、正しい看護診断ができます。失敗からも学びながら、少しずつ向上し、充実感や達成感を感じるようになってくると思います。もちろん、いつまでもくよくよしないとか、気分転換のできる趣味があるとかも大切なことかもしれません。私自身を振り返ってみますと、職場のことを家に持ち込むことはしませんでした。嫌になることはいっぱいありましたが、この仕事を辞めたいとは一度も思いませんでした。

 月並みですが「この病院に来てよかった、皆さんに看てもらえてよかった」と言われた時はうれしいです。特に、日ごろは苦情の多かった方から感謝の言葉を聞けると、この仕事をやってよかったと思います。

 病院を選べる今の時代は特にそうですね。やりがいは大きいです。

2025年を見据えて医療制度が大きく変わります。看護職のこれからの姿は。

 すでに地域で活躍の場が増えていますし、これからいっそう顕著になると思います。特定行為のできる看護師の教育が昨年10月から始まりました。

今までは病気を病院で治していましたが、これからは地域(在宅)で治していくという流れになります。でも昔と違って地域のつながりが弱くなっていますから、地域・在宅と病院やクリニックをつなぐ役割を看護職が果たすことになるでしょう。

 これから地域で安心して暮らすためには、病院やかかりつけ医・訪問看護ステーションや訪問介護ステーションがネットワークを組み、地域の方々との連携を密にしなければなりません。看護職がイニシアチブをとり、地域包括ケアシステムを軌道に乗せることが大切だと思います。そのアピールも必要になってくるでしょうね。

最近心に残ったことは

 先日(2月20日)、精華女子校吹奏楽部の定期演奏会を見に行ったんです。とても素晴らしくて、表現力も豊かで、こんな生徒たちが医療や看護の道に進んでくれたらどんなにすてきだろうと思ったんですね。とてもプラスのことを身につけているなって。こんな人たちが社会人になったらどこにいても伸びますよ。

 人の思いをくむ時に、相手がどう感じているんだろうということを感じ取れる人と、それが上手ではない人がいます。その違いは情緒の部分だと思います。小さい時から、スポーツでも音楽でも何でもいいから、なにか夢中になれるものに出会えれば、情緒面にすごくいいことだと思います。


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