ボーカリスト アイリッシュハープ奏者 奈加靖子さん
指ではじくと、やわらかく繊細な音色を響かせるアイリッシュハープ。この奏者で、ボーカリストでもある奈加靖子さんは、10年余り前から、アイルランド音楽の演奏活動を開始。東日本大震災の被災地や、病院などで演奏することも多い。
奈加さんは、福岡市生まれ。幼いころから歌やダンスが大好きで、宝塚音楽学校へ進学した。アイルランド音楽との出会いは10歳のとき。英会話の教材テープに収録されていた、アイルランド民謡「ロンドンデリー・エア」を偶然聴き、そのメロディに魅せられた。
その感動は、宝塚歌劇団へ入団した後も消えず、退団後は、アイルランド音楽のバンド活動を開始。ボーカルを担当していたが、「弾き語りができたら、自分一人で、どこにでもいって歌える」と、アイリッシュハープの練習を始めたのだそう。
【なか・やすこ】福岡市・薬院生まれ。宝塚歌劇団を退団後、舞台女優・ダンサーとして活躍。1994年ボーカリストとして活動。1998年アイルランド音楽を本格的に始め、アイルランド関連のイベントに多数出演。2015年3月には、伊勢神宮にて日本とアイルランドの国歌を奉納歌唱。日本ケルト協会会員。
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今は、半年に1度ほどのペースで、東日本大震災被災地での復興支援活動に参加。岩手県大槌町の住民を前に歌い、演奏する。また、病院やデイケアサービスなども訪問。昨年末には、がん研有明病院でも、透明感あふれる歌声と厳かなハープの音色を披露した。
訪問先からは「普段笑顔を見せない人が笑っている」「手拍子までしていてびっくりした」などという声もあるという。
「皆さんそれぞれが何かを感じてくれて、演奏を聴いている間、ほんのひとときでもいい、深呼吸してもらえればいいなって。そんな気持ちを歌に込めています」と奈加さん。これからも、病院、学校などさまざまな場所に、ハープの音色と歌声を届けたいと願っている。
【今後の予定】■「アイルランドの風景を聴く」/3月11日(金)午前11時30分〜名古屋・宗次ホール■伊勢神宮奉納舞台/3月12日('土)午後1時30分〜■アルバム「Beyond」発売記念コンサート/4月17日(日)午後2時30分〜中目黒・トライ
【お問い合わせ先】奈加靖子オフィシャルウェブサイト http://www.yasukonaka.com