浜松医科大学医学部附属病院 今野弘之 病院長

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 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

 一昨年病院長に就任しましたが、早いものでもうすぐ任期が終了します。2年間という短い期間ではありましたが、忙しくもやりがいのある日々を過ごさせて頂き、いくつかの成果を挙げることができました。偏(ひとえ)に職員の協力と周囲の人たちのご支援の賜物であり、関係各位に心から感謝致します。

 浜松医科大学医学部附属病院は、5つの基本方針を掲げており、病院運営の要諦はこれに尽きると思いますので、順に述べさせて頂きます。

「患者さんの意志を尊重した安心・安全な医療の提供」

 私は、院長就任前の4年間、医療安全対策室長でしたが、病院長としても一貫してGRMを中心とした医療安全文化の涵養に努めてきました。就任時に職員に徹底したのは、病院の根幹は「Patient Safety」であるということです。医療情報システムを用いた手術関連死亡のreal timecheck など、問題症例の迅速な把握に重点を置き、患者側の心情に配慮した透明性のある対応を心がけています。

「社会・地域医療への貢献」

 市・県医師会、浜松市、静岡県等の行政との連携を密にすることを心がけてきました。医療福祉支援センター長が県医師会理事であり、市医師会長も本学のOBであることなどの利点を生かし、定期的な情報交換にも努めています。また「健康寿命日本一」という地域特性を生かすべく地元産業界との共同研究・事業なども積極的に展開しています。

「良質な医療人の育成」

 マッチング数も、魅力あるプログラムの作成やアメニティの改善等により、2年間で倍増しました。一方、入局者数はここ数年60人台で安定しています。現在は新たな専門医制度の基幹病院として、全科が一同に会して情報交換を行い、魅力ある研修プログラムを作成しています。また研修医と専門医の育成支援のために「卒後教育センター」を新たに設置します。

「高度な医療の追求」

 昨秋、国立大学附属病院としては初めてdaVinci Xi による胃がん手術を行い、前立腺がん手術と共に順調に症例を積み重ねているところです。本年4月稼働開始のhybrid 手術室と併せて高度な医療をさらに展開します。また本学の特徴であるMedical photonicsによる診断・治療機器の一層の進化を目指しています。

「健全な病院経営の確立」

 最新の診療機器の整備と有能な人材の確保のために、健全な病院運営は必須です。幸い手術件数の増加、高い稼働率、救急搬送の増加等により、昨年度は前年度比で多額の増収となり、本年度もさらなる増収が見込まれています。全ては職員の活力によりもたらされた結果であり、時間外・休日加算のインセンティブも2014年5月からいち早く実施できました。

 今後も特定機能病院として、高度な医療を安全に実施することにより、安定した病院経営を継続できるものと考えています。当院は極めて熱心な職員によって支えらており、培ってきた「まとまり力」を大切にし、病院の将来構想と克服すべき課題を共有することにより、さらなる躍進が期待されます。

 本年もこれまで同様、皆様の温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


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