九州大学病院 病院長 石橋達朗

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 新年明けましておめでとうございます。

 平素は九州大学病院に多くのご支援、ご協力を頂き誠に有り難うございます。2016年、九州大学病院は地域の中核病院として、日々新たな気持ちで、地域に根差し、更に次を見据えた病院でありたいと考えております。新年のご挨拶に併せ、九州大学病院が取り組むべき重要課題のうち、「国際化の推進」、「臨床研究の推進」について紹介いたします。

《国際化の推進》

 2015年、本誌に述べました国際医療部構想は4月に「国際医療部」が創設され、2016年1月1日付けで清水周次教授が就任、着実に始動しております。当部は、3センターで構成されており、「アジア遠隔医療開発センター」では、本院とアジアはもとよりや欧米を含む52カ国の医療機関との間で、高解度医療映像をインターネットで送受信することが可能で、テレカンファレンスにより最先端の医療技術の習得等に役立っておりますが、このセンターがアジア随一の遠隔医療拠点として更に、その活動を広げていく所存です。

 「国際診療支援センター」では、日本に在住あるいは滞在中の外国人患者さんの受け入れを円滑に行うようにすること、また海外の方でも日本の高度医療を受けることを希望あるいは必要とする患者さんを積極的に、かつ迅速に受け入れるようにすることを目指しています。

 「海外交流センター」では、九州大学医系キャンパスにおける海外とのインバウンド・アウトバウンドに関連する事業の情報を集約・管理し、医・歯・薬連携の戦略的な国際展開を図っていくこととしています。

 また2014年10月に法制化された「臨床教授等制度」を活用し、海外からの優れた医療技術を持つ医師を招聘し、本院での診療及び医師への指導を実施し、質の高い医療技術をいち早く導入する計画です。

 福岡市が「医療の国際化」に力を入れていることを考えあわせても、福岡市や福岡県が外国人も住みやすい地域になる一助になると考えています。《臨床研究の推進》次に2014年、次世代のより良質な医療の提供を可能とするため、新たな医薬品・医療機器を用いた治療法などの開発に資する研究環境の整備が法制化され、その中心的な役割を担う病院として「臨床研究中核病院」が医療法上位置づけられ、2015年から施行されています。

 本院もこの「臨床研究中核病院」の承認を得るため、様々な必要な体制、環境の整備・強化に務めてきており、できるだけ早く、この承認を受け、「臨床研究中核病院」として、その役割を担いたいと思います。

 承認を得たのちは九州地区をはじめ西日本地区の国立大学病院等と連携することにより、そこで研究開発されたものをより早く実用化できる可能性も出てきます。今まで「夢の医療」と考えられていたものを「現実の医療」にすべく、「臨床研究中核病院」となり、その使命を果たしていきたいと考えています。

 九州大学病院は今年も地域医療に貢献できるよう努力したいと考えております。どうぞよろしくお願いします。


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