2016年の年頭にあたり、健やかに新年を迎えられましたことをお慶び申し上げます。
昨年中は久留米大学病院に多大なる御厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
医療を取り巻く環境は、2025年の医療提供体制構築に向けた改革を軸に、地域包括ケアシステムの構築、地域医療構想の策定など、医療機関の在り様を問われる厳しい転換期にあると言えます。
特に地域医療構想では、構想案の策定に向けた議論が県単位で活発に行われており、今後の二次医療圏ごとの病床数決定までの動向には注目していく必要があります。
同時に2016年度診療報酬改定により、急性期医療を担う医療機関を中心に厳しい経営環境が続くと予測されていることは、本院も例外ではありません。
国が示す「地域における効率的かつ効果的な医療提供体制の確保」及び「地域包括ケアシステムの構築」の目的は「住み慣れた地域で暮らす人に安心な環境を提供すること」であり、本院は今日までに築かれた先生方との信頼関係と地域に根ざした医療ネットワークの下、特定機能病院としての機能を十分に発揮し、ご期待に応えることで、この地域に相応しい将来の地域医療のあり方、地域連携のあり方を皆様とともに構築できると確信しています。
本年が皆様にとりまして良き1年となりますようお祈り申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げます。