医療法人 尚徳会 ヨナハ総合病院 鈴木賢二 院長 藤田保健衛生大学医学部名誉教授

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関わり合うすべての人々の安心と満足を創造 | 産婦人科から介護施設まで、人生のすべての場面で地域を支える

すずき・けんじ▶愛知県立豊田西高等学校卒業、名古屋市立大学医学部卒業/ 1988 豊 橋市民病院耳鼻咽喉科部長 1989〝口腔・咽頭の粘膜上皮細胞に対する Streptococcus pyogenes の付着性に関する研究〟にて名古屋市立大学医学部より博士 号学位取得 1991 米国・オハイオ州立大学耳鼻咽喉科2年間留学research fellow と して〝ウイルス・細菌の混合感染による中耳炎発症に関する研究〟に従事 1996 名古 屋市立大学医学部講師 2000 藤田保健衛生大学医学部講師(坂文種報徳會病院耳鼻咽 喉科) 2002 藤田保健衛生大学医学部助教授(坂文種報徳會病院耳鼻咽喉科) 2003 藤田保健衛生大学医学部教授(坂文種報徳會病院耳鼻咽喉科主任教授) 2009 藤田保 健衛生大学坂文種報徳會病院副院長 2015 医療法人尚徳会ヨナハ総合病院 院長

●産婦人科から老健施設まで

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 当院の創業者は沖縄出身で、三重大学医学部で学ばれた与那覇尚先生です。院長に就任した際に与那覇先生と話をしましたが、与那覇先生が、「患者さんと家族にとって一番良いことをしましょう」とおっしゃったことに共感しました。

 最初は産婦人科のみの病院で22床でした。そこから大きくなってヨナハ総合病院となり、現在は147床、別棟の産科小児科病院は38床で、合計185床です。また、老健施設も備えているため、産まれおちてからこの世を去るまで、すべてを当院でお世話できると思っています。

 当院は、現在、地域包括病床と回復期リハビリテーションに力を入れています。多くの方が、病院ではなく、家で亡くなりたいと思っておられます。私自身もそうです。そのような患者さんとご家族の気持ちを支援していきたいですね。

 現在、病院が建っている場所は海抜0㍍で、もし水害があれば水没するおそれがあります。そこで、3年後に桑名インターチェンジ近くの蓮花寺地区に全面移転を計画しており、土地の確保も済ませました。

 当院は桑名総合医療センターの後方病院として、また地域の鍵となる病院になりたいと思っておりますので、災害時に機能不全を起こしてはならないのです。

●地域の医療ニーズ

 2025年問題を見据えて、高齢者に対する手厚い医療や在宅医療の充実が求められており、当院も注力していきます。

 医師を含め、その他の職員数は不足気味ですね。移転するまでにはある程度解決しておきたい課題です。地域との連携については、北勢地区の市立四日市病院や愛知県海部郡のJA厚生連海南病院との連携を模索しています。電子カルテ、web上での交流も視野に入れていきます。

●病院理念を追求

 病院運営のすべてにわたって、理念である「関わり合うすべての人々の安心と満足を創造する」を実現することが大前提です。患者さんに直接話をうかがいますと、一定の評価はいただいていると感じています。患者さんを自分の家族のように考えることで実践できているのだと思います。

●これからのヨナハ

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桑名インターそばに、3年後をめどに移転予定の新病院イメージ

 ①2025年に迎える超高齢化社会のニーズにこたえてゆくこと、②在宅医療部門や包括医療を充実させて、患者さんに安心してご自宅に帰っていただくこと、さらに、③回復期リハビリテーションの拡充、が当面の課題ですね。

 私自身は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科を専門としており、前任地(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院)では、年間1100例以上の耳鼻咽喉科関連手術を行い、全国のDPC病院の中でもっとも多くの睡眠時無呼吸症候群の患者さんを診療して、全国一の睡眠時無呼吸関連の手術を行いました。2013年には、名古屋市内での患者さんシェアが、他大学附属病院や市中病院をおさえて第1位を獲得しています。

 当院のある三重県では、睡眠時無呼吸症候群に対する診断・治療( 特に手術治療) の対応が十分ではありません。当院では今後もその点を重点的に実施していきたいと思います。

 医師は信頼されなければ失格です。若い医師には、患者さんの目を見て日常診療をするように指導しています。入院加療や手術後では、経過がうまくいっていない時ほど、つらい時ほど、頻繁に訪室することが大切です。患者さんやご家族とよく話をすることで信頼を得ることができます。

 医療事故は起こさないことが大前提ですが、医事紛争にいたるか否かは、信頼関係のもとで日々全力を尽くしていることが理解されれば、ある程度は納得いただくことができ、防ぐことができると考えています。


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