純真学園大学 第3回学術講演会 「世界の第一線に触れて」 加藤 亮二 副学長

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加藤 亮二(かとう・りょうじ)■略歴:香川大学卒業、秋田大学大学院医学博士取得。英国ウエールズ大学留学の後、信州大学助教授を経て、香川県立保健医療大学大学院教授。純真学園大学保健医療学部学部長を経て、現在、副学長。香川県立保健医療大学大学院名誉教授。■専門:甲状腺免疫学、食品機能学

 九州初の保健医療系4学科を有する大学として2011年に設立された純真学園大学(福岡市)。2013年度から毎年、学術講演会を主催している。来年2月には、3回目を開催予定。同大学の加藤亮二副学長に、その狙いなどを聞いた。

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―学術講演会の対象、そして狙いは。

 当大学には保健医療学部の中に「看護学」「放射線技術科学」「検査科学」「医療工学」の4学科があり、それぞれの学生が病院などの施設に臨地実習に行っています。

 実習先は九州・沖縄地区を中心に、遠くは岡山まで約150。学術講演会は、私たちが臨地教授と呼ぶ、これら実習先の医療従事者の方々に聞いていただきたい。そのため、「専門的で、しかも最先端のもの」とテーマを定め、世界の第一線の医療に触れていただけるような企画を組んでいるのが大きな特徴です。

―これまでの2回は、どのような内容でしたか。

 初回は、東北大学多元物質科学研究所の百生敦教授と、当時九州大学循環器外科学教授だった富永隆治先生をお招きしました。

 百生先生は、さまざまな量子ビームの位相情報を活用することで軟部組織や腫瘍などを撮影できる「スーパーレントゲン」の研究で知られています。これは今後、医療機器となって現場に導入されていく、最先端の医療技術です。その研究開発の苦労話や課題なども交えてお聞きできたことは、大変意味のあることだったと思います。また富永先生には「人工臓器の臨床応用と将来展望―人工心臓を中心に」と題して、お話しいただきました。

 2回目の昨年は、褥瘡の第一人者で、東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学の真田弘美教授と、山中伸弥教授のノーベル賞受賞でも知られるiPS細胞を使った研究に取り組んでいる、江良択実・熊本大学発生医学研究所

―3回目となる、今回のテーマは。

 1年目は「放射線技術科学」と「医療工学」に関わるテーマ、2年目は「看護学」と「検査科学」の領域のお話を聞いてきました。

 3年目の今年度は、再度、放射線と医療工学がテーマです。そこで、放射線治療のひとつである「重粒子線治療」と、医療工学にかかわる透析などの「血液浄化」について、講演をお願いする予定です。

 佐賀には九州国際重粒子センターがありますし、がんの患者さんも増加しています。また血液浄化が必要となる腎臓病や糖尿病の患者さんもたくさんいらっしゃいますから、今年の話もかなり興味を持って聞いていただけると思います。

―外部の方だけでなく、学生や教職員の方も参加されるそうですね。

 今はチーム医療の時代です。どの職種の人も、自分の仕事しか知らないというのでは、意味がありません。そしてそれは、学生たちも同様です。

 この学術講演会は、さまざまな職種に関わる最先端の話が聞けるいいチャンスだと思います。お互いの仕事を理解することが、その職種を敬う気持ちにつながる。知るということは、とても重要だと思っています。

学術講演会参加者の声(一部抜粋)
医療がとても発達していることがわかっておもしろかった。いろいろな分野の最近の開発について、もっと知りたいと思った。(学生)
著名な先生方の貴重な講演が聴けて、とても刺激を受けました。(他大学)
臨床の場にいるものとして参考になった。(50代女性、病院医療関連)
今、行われている研究が将来の治療につながっていることを知ることができた。(学生)
普段、詳しく勉強しない分野について講演を聴くことができたため、他の医療職の分野にも興味を持つことができた。(学生)

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