福岡県すこやか健康事業団 がん研究者17人に助成金を贈呈
―50回目を迎えた「がん研究助成金」事業で―
公益財団法人福岡県すこやか健康事業団（瓦林達比古理事長）が、若手のがん研究者に助成金を贈呈する「がん研究助成金」事業で、27年度は51件の応募のうち17件（優秀賞２件、入賞６件、奨励賞９件）が受賞した。
この事業は昭和39年に始まり、今回で50回を数える。これまで５７９件の研究に、およそ１億８千万円を贈ったという。
12月９日、西鉄グランドホテル（福岡市中央区）で開かれた贈呈式で、桑野信彦審査委員長（九州大学名誉教授）が「がん研究は困難だが挑戦には魅力的分野。一層精進してください」と総評、瓦林達比古理事長が受賞者に助成金を贈った＝写真。贈呈金額は合計で370万円だった。
受賞者のうち優秀賞の細川健太郎＝九州大学助教と柴田智博＝同大学院生、奨励賞の原田起代枝＝九州大学病院認定看護師が受賞講演を行った。
受賞者は次の通り。
【優秀賞】
細川健太郎＝九州大学大学院医学研究院応用幹細胞医科学部門幹細胞再生修復医学分野助教▼柴田智博＝九州大学大学院薬学研究院創薬腫瘍科学講座大学院生。
【入賞】
鷺山幸二＝九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学大学院生▼岩間映二＝九州大学大学院医学研究院九州連携臨床腫瘍学講座助教▼石原孝也＝久留米大学分子生命科学研究所高分子化学研究部門助教▼村松昌＝産業医科大学医学部生化学助教▼大田恵一＝九州大学病院呼吸器科医員▼Chang Dong Yeo＝議政府聖母病院（韓国）呼吸器科臨床助教授。
【奨励賞】
澤田雄宇＝産業医科大学皮膚科助教▼吉屋匠平＝飯塚病院肝胆膵外科医長代理▼真田咲子＝久留米大学医学部病理学講座講師▼倉原琳＝福岡大学医学部生理学教室講師▼安河内友世＝福岡大学薬学部統合臨床医学講座免疫・分子治療学分野講師▼松原琢磨＝九州歯科大学分子情報生化学分野助教▼梶原望渡＝九州大学大学院医学研究院次世代医療研究開発講座助教▼原田起代枝＝九州大学病院総合外来皮膚・排泄ケア認定看護師▼藤淵俊王＝九州大学大学院医学研究院保健学部門医用量子線科学分野講師。
【機関別申請数】
九州大学22件、久留米大学３件、産業医科大学８件、福岡大学６件、九州歯科大学３件、福岡歯科大学２件、飯塚病院１件、九州がんセンター３件、田川市立病院１件、浜の町病院１件、議政府聖母病院１件。
優秀賞を受賞した細川健太郎九州大学助教のコメント＝非常にありがたい。白血病を初期段階で抑えることにつながる研究になればと思う。
- 【審査委員】
- 桑野信彦＝九州大学名誉教授
牛嶋公生＝久留米大学医学部産婦人科学講座教授
小野眞弓＝九州大学大学院薬学研究院創薬腫瘍科学講座教授
鹿毛政義＝久留米大学病院病理診断科・病理部教授
島弘志＝社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院院長
白澤専二＝福岡大学医学部細胞生物学講座教授
田中文啓＝産業医科大学第２外科学教授
田村和夫＝福岡大学医学部総合医学研究センター教授
中西洋一＝九州大学大学院医学研究院呼吸器内科学教授
前原喜彦＝九州大学大学院消化器・総合外科教授。
