宮崎大学医学部附属病院 永田 賢治 准教授

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肝疾患センター副センター長として大学の外にも出るようになりました

1991 宮崎医科大学医学部卒 同附属病院研修医 1992 宮崎県立日南病院研修医 1993 宮崎医科大学医学部附属病院第二内科 1994 古賀総合病院内科 1995 国立都城病院内科 1996 宮崎医科大学医学部附属病院第二内科 1998 鈴木病院内科 2001 宮崎県立延岡病院内科医長 2003 宮崎大学医学部内科学第二講座助手 2007 同附属病院第二内科講師 2010 同准教授 肝疾患センター副センター長■所属:日本内科学会認定医 指導医 日本消化器病学会専門医 指導医 日本消化器内視鏡学会 専門医 日本肝臓学会 専門医 指導医 日本消化器病学会九州支部評議員 日本肝臓学会西部会評議員■賞罰:宮崎県医師会医学賞

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「4〜5年前から週に1回くらい走っています。あまり速くはないんですけど、体重の管理と、走っている間は頭の中が真っ白になって、もやもやしていたものが消えます。最近はハーフマラソンやフルマラソンに挑戦しています。」(10月27日)

―どうして医者になろうと。

 子供のころ自然科学に興味があり、身内に医者がいたわけではありませんが、高校の時に同級生の影響もあって、困っている人を直接助けられる医療の道に進もうと決めました。そして、体全体に影響を与える大きな臓器に興味を持ち、肝臓を選びました。一人の患者さんと長く付き合っていくことにもなりますからね。

―大学に戻ろうと決めたのはなぜですか。

 大学以外の病院に勤務した経験もあり、患者さんと接することはいやではないのですが、大学では、学生や研修医を指導し、そのことで私自身も成長できるし、研究の第一線に触れる機会が多いですからね。

 学生には、患者さんの全体を視野に入れて捉えることが大事だと教えます。学生は往々にして、肝臓のことだけに目を向けて、すぐに答えを出したがります。でも背後には糖尿病や高血圧があったりするわけです。それらも含めて、治療には優先順位があり、1つだけ挙げてそれで終わりではないことを意識するようにと話します。

 最近の学生は、私のころに比べると、とても真面目で、勉強の仕方もうまく、与えられたテーマのレポートも上手に書いてきますが、自分で工夫することは少し苦手かもしれません。今は患者さんに最初に会って自己紹介するところから指導するよう定められています。

―肝疾患センターの副センター長ですね。

 薬害肝炎の集団訴訟などがあったことで肝炎対策基本法ができ、都道府県に肝疾患の拠点病院をつくることになり、宮崎では2010(平成22)年に宮崎大学が拠点病院になりました。その実務を取り扱う場所として、肝疾患センターができたんです。私は第二内科で肝臓を担当していましたので、センター長の下田和哉教授から副センター長をまかされました。

 これまでは大学で患者さんを待っていましたが、センターができてからは、肝炎検診など、県や市町村の肝炎対策担当者とのいろんな関わりができて外に出るようになり、あるいは医療費助成制度の活用を、医師会や行政を通じて患者さんに働きかけています。また電話相談の窓口も設けています(TEL:0985-85-9763 月〜金曜 午前9時〜午後5時

―読者のために飲酒と肝機能について話してください。

 まず、肝臓の検査を受けてください。一般検診でチェックすることもできますし、もう1つ、ウィルス肝炎の検査があります。1回受ければいい検査です。

 飲酒について言いますと、肝機能に問題のない方であれば、日本酒で1日1合以下なら肝臓には問題がなく、少し長生きされるという研究データもあります。量が過ぎると肝障害の原因になりますから、自分は酒に強い=肝臓が強いと思われている方は検査されたほうがいいでしょうね。

―これから宮崎の医療はどうなりますか。

 生命科学の進歩で、新たな治療方が次々に実用化されています。しかし治療法の見つかっていない病気もたくさんあり、それが治療できるようになって、担当した患者さんがよくなれば、それはうれしいことです。宮崎は医者の数がまだ少なく、若い人がどんどん医療の道に進んでくれたらと思います。


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