患者さんと二人三脚で病気に立ちむかう

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特定医療法人友愛会 園田病院 丸山 賢幸 院長

1981 ラサール高等学校卒業 1982 九州大学医学部入学1988 同卒業 同病院心臓血管外科入局 1993 宮崎医科大学第一外科入局 1994 医療法人魁成会宮永病院勤務 医療法人友愛会園田病院勤務 1995 都城市郡医師会病医院勤務 1997 特定医療法人友愛会園田病院勤務

 園田病院は1986年の開業以来、消化器疾患を中心に西諸地域の救急を担ってきた。

 丸山賢幸院長に昨年新築した病院や西諸地域で果たすべき役割などについての話を聞いた。

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◆女性目線の病院づくり

 病院は女性の割合が多い職場です。しかし意思決定の場では往々にして男性の意見が用いられがちです。当院は新病院建設にあたって女性の声を多く取り入れました。デザイン、インテリア、院内標識など、すべてに女性の意見が反映され、モダンで優しい雰囲気の病院になりました。

 女性目線のデザインが新病院の最大の特徴だといえるのではないでしょうか。

 前の病院での改善点を踏まえて動線を徹底的に工夫して職員、医師が効率的に動くことが可能となりました。

 以前の病棟は2階と3階にあり入院患者さんは必ずエレベーターを使わなければなりませんでした。新病院では病棟を1フロアにしたので階段の上り下りをする必要がなくなりました。外側をすべて病室にし、中心部に手術室を配置しています。

 防災面においても低層にした意義があります。病棟と老人保健施設の間に渡り廊下を造り、どちらかで火災などがあった場合、ベッドごと避難することが可能です。

◆急性期医療と消化器疾患の2本柱

 当院は開院以来、この西諸地域での1次、2次の急性期医療を担ってきました。救急車の受け入れが年間600台、夜間の搬送も基本的に断っていません。

 消化器外科、脳外科、呼吸器、循環器を伴う内科的な急性期疾患を中心に診ています。当院で対応できない場合は、大学病院と連携をはかっています。

 前院長の専門が消化器だったので、内視鏡の検査を年間3000件ほどやっています。急性期と消化器の2本柱を中心に地域の医療を担っているのが当院の特徴ですね。

◆ソフト面の整備が急務

 2025年問題に向けて地域の医療構想は刻々と変化しています。これからいかにして病院が生き残っていくかを考えねばなりませんし、地域にどうやって貢献していくかも考えないといけません。

 建物などハード面の整備ができたので今後はソフト面の整備に力を注がねばなりません。

 医療面では今まで以上に急性期医療を充実させたい。そのために医師、スタッフの確保に力を入れていきたいですね。

 この地域も他地域の例にもれず人口が減少中で2025年には8000人減少すると予想されています。

 これからは地域の医療需要にこたえるために在宅での緩和ケアやリハビリにも力を入れなければなりません。地域の訪問看護ステーションなどの施設と連携を密に図って病院の中だけでは医療を完結できない患者さんに対して地域のなかで安心して暮らせる環境を提供するのが、われわれの使命です。

◆最良の医療とは

 患者さんも職員も未来に希望が持てる病院づくりをしたいと思っています。

 当院の理念は「With You」です。患者さんもご家族も医療従事者も一緒に病気に立ち向かおう、といった意味です。

 最良の医療とは患者さんによって違います。最先端医療が必要な人もいれば、そうでない人もいます。やりたい医療を押し付けるのは医療者のエゴにほかなりません。患者さん及び、ご家族のためになる医療を提供することが大事だと思っていて、行動理念にも掲げているんです。

◆医師は謙虚であれ

 病気は医師が治すものではありません。患者さんが治ろうとするのをお手伝いしているんです。医師が治しているんだとの意識を持つのはおこがましいことだと感じています。

 医師は常に謙虚であるべきです。患者さんと信頼関係を築いて共に二人三脚で病気に立ち向かう姿勢こそが何よりも大切です。


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