日本看護学会―看護管理―学術集会で
「第46回日本看護学会―看護管理―学術集会」(学術集会会長:花岡夏子福岡県看護協会会長)が9月8・9日、福岡市の福岡国際会議場と福岡サンパレスで開かれ、ソウル五輪(1988年)銅メダリストでメンタルトレーナーの田中ウルヴェ京さんと、九州旅客鉄道の青柳俊彦社長が特別講演した。
初日に登場した田中さんは、ソウル五輪シンクロナイズドスイミングデュエットに小谷実可子さんと出場し、銅メダルを取得した経歴の持ち主。競技引退後、アメリカで認知行動療法などを学び、今はメンタルトレーナーとして活躍している。
この日は、「夢を実現させるためのヒント〜強く逞しく、そして美しく!キラキラ輝く管理者であるために」と題し、ストレスに対処する「コーピング」という方法を紹介。
あるがままのストレスを受け入れて対応することの重要性を語った上で、イライラしている時は、「息を細長くゆっくり吐く」、落ち込んでいる時は、「深く息を吸ってハッと短く吐ききる」という2つの対処法や、ストレスを共有する時の聞き手側のコツ「評価しない、見下さない、見上げない」を、実演を交えて説明した。
講演後、参加者は、「元気が出た」「イライラしたら息を吐きたい」と笑顔で話していた。
◆JR九州の青柳社長も
2日目に登場した青柳社長は「付加価値の高い新しいサービスへの挑戦〜JR九州がわくわくする観光列車を成功させて」と題して講演。
「ゆふいんの森」「指宿のたまて箱」などの観光列車誕生にあたって、「従来の運ぶだけの役割ではなく、デザイン性やストーリー性を楽しんでもらうものにした」とその思いを語った。
また、日本初の豪華寝台列車「ななつ星in九州」や、幻の豪華列車を現代に蘇らせた「或る列車」の映像なども紹介。その贅沢な造りや美しさに、参加者からはため息がもれた。
同学術集会は、日本看護協会、福岡県看護協会が主催。参加者は約4,200人だった。