三宅会 グッドライフ病院 三宅 晴夫 理事長・院長
3月に新築移転し、新たなスタートを切った三宅会グッドライフ病院。前身の三宅整形外科病院を開設してから30年、同病院の院長を務める三宅晴夫理事長に、新病院について聞いた。
̶新築移転のきっかけは。
当病院は1985年、19床の三宅整形外科という診療所として開設。その後、三宅整形外科病院となり、移転前には70床にまで増床していました。
建物や設備が老朽化し、さらに病院自体が手狭になっていた時期に、たまたま隣地が手に入ったことから、今回の新築移転となりました。
̶新病院の特徴を聞かせてください。
新病院オープンに合わせて、病床数を70床から110床に増やすことができました。
CTやMRI、エコーなどの画像機器や検査機器も一新。旧病院では1室だった手術室も3室に増やし、クリーンルーム対応にしています。新しい麻酔器、関節鏡システムの導入など、手術室内の器械も徐々にそろえていっています。また、電子カルテ、パックスシステムの導入により、より効率的な医療の実践が可能となりました。
̶病院名を変えられたのですね。
そもそも、"グッドライフ"と名付けたのは「いい人生をサポートしたい」という願いからです。もともとは関連施設のサービス付き高齢者向け住宅に「グッドライフホーム今町」と名前を付けていました。今回、そのサ高住と病院を一体化させたいという思いもあって「三宅会グッドライフ病院」としました。
もうひとつ、病院名を変えた理由は、これからは、整形外科だけではなく、他の診療科も充実させていきたいと考えているからです。もちろん、整形外科が中心であることは間違いありませんが、これまでも力を入れてきた救急医療体制も強化しました。整形外科、内科などの常勤医も増やし、泌尿器科も加わりました。皆さんに安心して頼ってもらえる病院であり続けたいと思っています。
―メインである整形外科の強みは。
幸いにも、新病院になり、徐々に外来数、手術件数も増えてきました。現在、月間60〜70件程度の整形外科手術を行っており、その内訳は、骨折の手術をはじめ、下肢および上肢の人工関節手術、関節鏡手術、脊椎手術など多岐にわたります。また、手外科専門医が常勤しており、手外科手術が多いのも当院の特徴になります。
一番の強みと言えば、24時間・年中無休体制をとっており、夜間の救急時間帯に、かならず整形外科の専門ドクターがいるということでしょう。今後も、福山の救急医療の2次輪番制に参加している病院としての役割を果たし、「グッドライフ」をサポートしていきたいと思っています。