受講者303人の57%が学校関係者 病院は11%
福岡県春日市のクローバープラザで8月5日と6日の両日、福岡県精神保健福祉協会(神庭重信会長)と福岡県精神保健福祉センター(楯林英晴所長)の主催で平成27年度精神保健福祉夏期講座が開催された。
テーマは『現代の思春期―届いていますか? 子どもの声、家族の声』。303人が受講した。
初日は、うめづメンタルケアセンター(福岡市南区大橋)の梅津和子理事長が「思春期の子どもと家族への対応―不登校を中心に」、竹田契一大阪医科大学LDセンター顧問(大阪教育大学名誉教授)が「思春期の発達障害―子どもの困りごと、家族の困りごと」と題して講演。翌日は、成瀬暢也埼玉県立精神医療センター副院長が「未成年の危険ドラッグ等の薬物問題の背景と援助―依存症臨床の視点から」、安永智美北九州少年サポートセンター係長(少年育成指導官)が「子どもを非行から守るために―問題行動は子どもからのSOS」の演題で講演した。
受講者は、所属別では学校関係が174人、病院35人、県市町村職員33人。職種別では養護教諭109人、教諭37人、心理・福祉職34人、看護師・相談員と続いた。
アンケートには175人から回答(回答率57%)があった。いずれの講演についてもネガティブな意見や感想はなく、大変役に立った・役に立ったと回答した割合が93%から100%と、例年に比べて高かった。
今回は佐賀県や、遠く鹿児島市や阿蘇市、山口市など県外からの参加者があり、思春期におけるさまざまな問題に対する関心の高さがうかがえた。
次回、冬期講座は「成人期のメンタルヘルス―疲れたこころに気づくために」をテーマに12月2日(水)に開催予定。
(情報提供=福岡県精神保健福祉協会)