地域とともに歩む畑病院|温泉とロボットスーツ新旧の融合

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医療法人社団 仁泉会 畑病院 畑 洋一 理事長・院長

はた・よういち■大分県立別府鶴見ケ丘高校卒業1973 年 久留米大学医学部を卒業し九州大学温泉治療学研究所 気候内科入局 1983 年 九州大学生体防御医学研究所へ名称変更 1990 年 米国ミネソタ大学留学 長時間血圧(ABPM)による血圧変動の研究 1992 年 畑病院副院長就任(病院の改造計画) 1994 年 医療法人社団仁泉会を発足 1995 年畑病院院長に就任 2007 年 仁泉会 理事長に就任2012 年 大分県病院協会副会長■日本超音波医学会九州地方会運営委員功労会員日本温泉気候物理医学会評議員 大分県病院協会理事 全日本病院協会理事 別府ONSEN 地療法研究会会長

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◆少子高齢化の波

 医師として一番大切なことは患者さんに対して誠実であることと、なにより健康であることだと思います。まず医師自身が健康を維持していなければ周りを健康にすることはできません。

 これまで、周辺の山の手地域は比較的若い方たちが住む地域でしたが、現在では別府のなかでも最も高齢化が進む地域になりました。ただ、高齢化はもちろん、さまざまな課題を抱えているとはいえ、少子化のほうが深刻でしょう。

 私は学校医として別杵速見地域(別府市、速見郡、杵築市)の心臓検診を担当していますが、かつては約1万人ほどいた児童が6千人にまで減っています。みるみる減っていくのがわかる状況で、日本が子どもを育てやすい社会になっていないことが原因のひとつなのでしょう。

 日本の経済・産業を維持し、さらに向上させて

いくには若い力が必要です。政治が中心になって、子どもたちの住みやすい環境を作っていただきたいです。

◆病院の特徴、強み

 別府の病院ならどこでもそうでしょうが、私が強調したいのは、この地域には日本一の質を誇る温泉があり、量も日本一だということです。この温泉を武器にして、動けなくなった高齢者でも温泉を利用できるような施設を造りました。イスに座ることができさえすれば、温泉に入ることが可能な浴槽も設備しました。

 また、地域住民の健康を守る施設として目指しているのは、健康維持増進のための総合的な病院であり施設の実現です。温泉プールに入り、健康運動もできる施設を病院の横に併設したいと思います。

 年齢を重ねると膝を痛めることが多いので、負荷をかけずに関節の可動をスムーズにすることが必要になります。膝を鍛えるためにはプールの中で体を動かすことが効果的です。

◆ロボットスーツHAL

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ロボットスーツHAL は、脳から送られた微弱な電流を読み取って筋肉の動きをサポートする。

 知人の医師から「今後は医療界においてもロボット技術が中核をなしてくる」という話をうかがったのがきっかけで、下肢のリハビリ用にCYBERDYNE社のロボットスーツHALを採用しました。

 ニュース性があるので広報的な意味もありました。病院と介護老人保健施設で導入し、効果については複数の学会で発表しています。

◆地域とともに

 私がいつも心に置いているのは、この病院が地域の方から歓迎され、「ここに住んでいてよかった、畑病院があってよかった」と言っていただけるような施設にしなければならない、ということです。

 そのうえで、職員自身もここで仕事ができてよかったと誇りに思い、長続きするような施設にしたいですね。

 ずっと入院することはできないので、回復した高齢の患者さんをどうするかが課題です。昨年、サービス付き高齢者住宅を設置しましたので、患者さんを転々とさせずに地域で安心に暮らせる体制を整えたいと思います。


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