開設130年の歴史をふまえ 「なすべきことはたくさんあります」

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医療法人岩国病院 庄司 凡 理事長

1997 年 東京医科大学医学部を卒業し、 岡山大学医学部附属病院第一内科医員。以降、広島市民病院内科、野上病院内科、岡山大学附属病院消化器内科、西条中央病院内科、国立病院機構 岩国医療センター内科勤務を経て、2013 年11 月から医療法人岩国病院内科(非常勤)、2014 年4 月から同理事長に就任。所属学会=日本肝臓学会など。

 医療法人岩国病院は明治17(1884)年、東大医学部を卒業した熊谷茂樹医師が郷里に私立岩国病院を開設したのが始まり。当初は明治維新で職を失った旧藩士の救済のために設立した会社「義済堂」の中にあり、「熊谷診療所」と称していたという。その後現在地に移り、今の医療法人岩国病院に受け継がれた。

 開設から数えて6代目の庄司凡理事長に、これまでとこれからを聞いた。北野和江看護部長、堀本真由美・地域連携室室長、庄司みゆき理事長補佐が同席した。

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庄司 昨年開設130周年を迎えました。近隣にお住まいの方々は何代にも渡って当院とのつきあいがあります。祖父や父のあとを継いだ私を見て、「凡くんが医者になった」と喜ばれるお年寄りもいらっしゃいます。

 内科・整形外科と併診の病院ですが、父の時代は産科がとても盛んでした。今は産科自体が縮小していて、岩国で出産できる病院は、当院と岩国医療センター、そしてクリニックが一つのみで、あとは近隣の光市に行かれる人も多いです。

 昔にくらべて今は妊婦さんが高齢化し、難しい出産も増えました。現在、当院では、お仕着せでなく、お母様やご家族が希望されるオリジナルな形でのお産を推進しており産業医大からの非常勤や市内の産科医の先生もサポートしてくれています。

 医療圏は西岩国が中心です。しかし、内科の急性期病床はここしかなくその強みを活かして、岩国全体から患者さんを受け入れ、救急である医療センターや医師会病院とも連携を取っています。

 当院の運営しているサービス付き高齢者住宅入居者様の往診なども含めて、これから訪問看護を地域に広げていきたいと思っています。

 遠方に暮らす子供さんから老いていく親について相談を受けることもよくあり、それぞれの事情に合わせて対応させていただいています。

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前列中央で両手を高く伸ばしているのが、理事長の父親、庄司孝院長。その向かって左が凡理事長。(8月3日、岩国病院附属保育所「うりぼうの家」の前で撮影)。

 ホスピスや終末期に関しては、いまだ問題点も多く難しいことが多いです。当院としては、かかりつけ医の先生方とも連携を取りつつ、個々の患者様の状況に応じ対応するよう心がけています。

 これも西岩国でシステムとしてきちんと回っているわけではなく、これからです。逆に言えばマーケティングとしては伸び代があるとも言えるので、ニーズを把握しようとしているところです。

 この地域にある2つの救急病院から、患者様をすぐ家に帰せるかといえばそうではなく、何らかの受け皿が必要です。そこに位置しているという認識は我々にあります。

堀本・北野 最近は看取りの方を受け入れることがとても増えました。現場はとても大変なのですが、その働きに関してご家族から感謝されることがよくあります。

 ベテランの職員が多いので、最期を看取りたいというご家族に対しては、現場の判断で早めにお呼びするなど、長年のさまざまな経験が生きていると思います。

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病院前の道を10分歩くと錦帯橋に出る。

庄司 20年、30年のベテランが多いのは地域の財産で、当院にとってもプラスです。あの看護師さんがまだいてくれたと、喜びの声を患者さんの口から聞いたことが何度かあります。

 父の代から働きやすい職場づくりに気を配っていて、若い人のために保育所を併設するなど、福利厚生は常に念頭にあります。

 代替わりをした直後ですが、安心感のあるアットホームな病院の雰囲気は残していきたいと思います。ただ長く勤めている職員が多いということは、固定化している面もあるということ。各部署の風通しをよくし、一つひとつを再定義してやっていくことで、さらに地元に貢献できる病院になれると考えています。


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