呼吸器のトップ施設を目指します

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岡山大学病院 呼吸器・アレルギー内科 木浦 勝行 教授

きうら・かつゆき■1976 岡山県立津山高等学校卒業 1983 岡山大学医学部卒業 同第2内科入局 2000 同附属病院第2内科講師 2005 同大学院医歯薬学総合研究科病態制御科学専攻病態機構学講座(血液・腫瘍・呼吸器内科学)助教授(現准教授)2011 同大学病院呼吸器・アレルギー内科教授 現在に至る。

■海外渡航歴:1993 ~ 1995 米国ニューヨーク州立大学バッファロー校留学病理学教室分子免疫生物学部門 ■学会その他における活動等:日本内科学会、日本呼吸器学会、日本肺癌学会、国際世界肺癌会議(The International Association forthe Study of Lung Cancer:IASLC)、日本気管支学会、日本癌学会、米国癌学会(American Association for Cancer Research:AACR)、米国癌治療学会(American Society of Clinical Oncology:ASCO)、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本感染症学会、医学教育学会 ほか。

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◆世界一の肺がん治療と研究を目指す

 岡山大学大学院医歯学総合研究科病態制御科学専攻・病態機構学講座・腫瘍制御学講座( 旧第二内科)は同門の教室員が1000人を超える、日本でもっとも歴史がある教室のひとつです。

 私が入局した当時は、医局で内科学全般を修めるという考え方が主流でしたが、国の医局細分化政策により、旧帝国大学の主要な医局は細切れにされてしまいました。

 当大学もかつては第一内科、第二内科などの「ナンバー内科」でしたが、現在は谷本光音主任教授の下に「血液」

「腫瘍」「呼吸器・アレルギー」という3つのグループがあって、その中に「血液腫瘍」「呼吸器アレルギー」という2つの診療科があります。

 私の専門は腫瘍と呼吸器、谷本先生は血液腫瘍を担当しています。

 アレルギーについては、准教授の金廣有彦先生にサポートしていただき血液腫瘍アレルギー内科を構成しています。

 私は、世界一の肺がん治療と研究を目指しています。これは入局当初から今日まで持ち続けている目標です。

◆温かい心と正確な技術

 医療においては誰が、何度やっても同じ結果が出せる再現性が重要です。

 当大学のホームページに「ハートフル アートフル」という言葉を載せています。「心のこもった技術」という意味です。医師には温かい心と正確な技術の両方が必要です。

◆同期の絆

 新臨床研修制度の導入で、大学もかなり疲弊してしまいました。以前は大学の医局が人事権を握り、有無を言わさず若い医師を地方の病院に派遣していました。賛否両論はありますが、そのことが結果的に地域医療を支えていました。しかし、新臨床研修制度によって若い人の多くが都会の研修病院に行ってしまい、地方の医師不足は深刻な状況です。

 良い病院で研修するというより、良い指導者にめぐりあえるかどうかが重要です。都会の病院で研修することが必ずしも良いとは限りません。

 私が入局した時代は、同期入局者の絆がとても強かったのですが、最近は、それが薄れつつあるように感じていました。

 もう一度絆を深めたいとの思いで、医局長が各病院を足しげく訪問して同期の繋がりを復活させることに成功しました。人と人との繋がりが大事だと思うので、われわれもこの取り組みをサポートしていくつもりです。

◆全人的医療マインドを持った医師を育成したい

 病気のみを治すのではなく、病気により患者さんが失う可能性があるものを極力少なくするように努めています。患者さんの気持ちを受け止め、理解し、よき相談役になれる全人的医療マインドを持った医師を育てていきたいですね。

 カナダ人医師のウィリアム・オスラーの名言に「患者の言葉に耳を傾けよ、患者はあなたに診断を告げている」との言葉があります。これを胸に秘め、日々医療活動に励んでいます。

◆ベッドサイド・ラーニングの重要性

 当大学では以前「ベッドサイド・ティーチング」を行っていました。もともとはアメリカのシステムで、患者さんのベッドサイドで臨床教育を行うものです。それが進化して、現在では「ベッドサイド・ラーニング」と呼ばれています。手取り足とり教えるのではなく、学生が自ら学ぶ姿勢に重点を置いている教育方法です。

 過去の経験と照らし合わせてみても自発的に動いたことの方が身に付くし、どんなに苦しいトレーニングでも自分でやろうと決めたものはがんばれます。

 今後も多くの仲間たちと共に、中四国のリーディングユニバーシティという自覚と誇りを持って、呼吸器のトップ施設を目指していくつもりです。


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