NPO法人 希望の会

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 今年3月にNPO法人の認証を受けたスキルス胃がんの患者・家族の会「希望の会」。今回、理事長の轟哲也さんに原稿を依頼し、寄稿してもらった。スキルス胃がん、ステージⅣと診断されてからこれまでの歩み、希望の会設立の思い、医療従事者に願うこと...。その声に、耳を傾けてみてほしい。

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1.スキルス胃がんを意識してほしい

 私は、胃の不調を訴え続けたにもかかわらず、1年ほどスキルス胃がんを見逃されてしまいました。確定診断時には、既に腹膜播種及び遠隔転移を起こしており、ステージはⅣでした。主治医Aからは「先のことは月単位で考えるように」と宣告されました。

 まず、2013年12月初旬にスキルス胃がんの告知を受けるまでの経緯をお話しします。2012年11月に、例年通り、行政が行うがん1次検診で胃X線検査を受けました。その結果は要精密検査でした。すぐに、2次検査の推奨機関の中から、胃内視鏡等の消化器関連を得意分野と称している医師Bを選び、診察を受けました。その際、医師Bは、2012年11月の胃X線検査の画像を見て「重篤な病気でないから安心して良い」と言いました。年が明けて2013年1月に、医師Bによる胃内視鏡検査を受けました。その結果、慢性胃炎と診断され、ピロリ菌の除菌を行うことになりました。

 かかりつけ医Cの元でピロリ菌の除菌を行い、2度目で成功しました。除菌の最中も後も胃の不調は続き、食べ物がつかえることやゲップを出せなくて苦しいことなどを訴えていましたが、医師Cからは「除菌したことによって起こる胃酸過多や逆流性食道炎の症状であって、徐々に落ち着く」と言われ、胃炎の治療を続けていました。今思えば、この時期の自覚症状はまさにスキルス胃がんの症状です。

 このように1年が過ぎ、2013年11月、がん一次検診で再び要精密検査となりました。その直後に総合病院で受けた精密検査の結果、前述した確定診断となりました。

 最近、2013年1月に受けた胃内視鏡検査の画像を、先の医師Bとは別の医師Dに見てもらう機会がありました。医師Dには「胃X線検査で要精密検査となった人の画像である」という情報のみを知らせ、それ以外の予備知識を与えずに見てもらいました。医師Dは、画像を見て即座にスキルス胃がんと診断しました。

 もし、医師Bがスキルス胃がんを意識して慎重に胃内視鏡検査をしていれば、2013年1月の時点で発見されたかもしれません。その場合には、スキルス胃がんの進行が速いことを考えると、ステージはⅣに至ってなく、手術の適応があり、根治も望めたかもしれません。また、除菌中、除菌後に私が胃の不調を訴え続けたことに対して、医師Cが胃がんを疑っていたら、もう少し早くスキルス胃がんが見つかったかもしれません。今となっては残念でなりません。スキルス胃がんの患者会である希望の会には、私と同じように胃炎と診断され、不調を訴えながらも何カ月も胃炎の治療を行い、ようやくスキルス胃がんと判明した時にはステージⅣであった患者が何人もいます。

 がん検診を受けることは大事です。しかし、がん検診を受けても見逃されるようでは受ける意味がなくなってしまいます。がん検診の重要性と同程度に、医師が精度良く胃X線や胃内視鏡の画像を診断できることも大事です。この2つが両立することによって、スキルス胃がんの早期発見及び根治を実現できると思っています。医師をはじめとする医療従事者の皆さんには、ぜひ、スキルス胃がんを意識して検査や治療にあたるよう、お願いします。意識することで救える命があるのです。

NPO希望の会 所在地=東京都渋谷区 連絡先=npokibounokai@yahoo.co.jp


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